防犯ブログ

  • 侵入手口(店舗)
2010年09月28日 奈良 宝石店から1千万円のダイヤ盗難 わずか7分の犯行

27日午前3時ごろ、奈良市西大寺栄町の宝石店「トリニティ」で警報装置が作動し、警備会社から110番がありました。
奈良西署員が駆けつけたところ、入り口のガラス扉がたたき割られ、店内の陳列ケースから1千万円以上のダイヤの宝石1個のほか腕時計やかばんなど十数個がなくなっていました。
同署は窃盗事件として捜査しています。

同署によると、同店入り口のシャッターの鍵もこじ開けられ、警報装置が作動してから署員が駆けつけるまで約7分間だったという。
現場は近鉄大和西大寺駅の東約200メートルの県道沿い。
<産経新聞 9月27日(月)10時37分配信より>

現場で侵入者を威嚇するような警報ベル等が設置されていたかは不明ですが、侵入してわずか7分で犯行を終えて逃走しているということになります。
入口のシャッターの鍵をこじ開け、ガラス扉をたたき割り、店内の陳列ケースから商品を盗み出し、逃走するまで7分以内という早業です。

入口にはシャッターもあり、防犯システムも導入されていたようですが、いくつか被害に遭ってしまった原因と思われるポイントがあります。
普通の店舗や事務所ならこれでよかったかもしれませんが、宝石・貴金属店となると別です。

まず、商品を店内の陳列ケースに入れたままにしていた、ということです。
陳列ケースがどのようなもので外圧にどのくらい耐えられる構造になっているかは不明ですが、おそらく一般的なガラス製のものだったのではないでしょうか。
防犯用というより、来店してきたお客様が商品を見やすいようにするための構造となっているのでしょう。

商品を営業時間外は別の金庫や頑丈なケースに移し替える、現場で侵入者を威嚇する機器をつける、防犯カメラを設置する、扉を壊されにくい材質のものに変えるなどの防犯対策を組み合わせてより強固な防犯体制を構築すると効果的です。
また、侵入者を感知したら霧を噴射し、視界を遮断し、それ以上の犯行を継続させない防犯システムがさらに効果的です。

宝石・貴金属店には数百万円から数千万円の商品や現金を置いている可能性が高い業種です。
泥棒もそれを分かっていますし、その店にそれなりの防犯対策がされていることも承知の上です。
全て分かった上での犯行ですから普通の防犯対策だけでは犯行を止めることはできないでしょう。
それを抑えるより、それ以上の犯行を行いないような対策こそが有効だと思います。
壁破り対策システム(霧を噴射して視界を遮断)

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