防犯ブログ

  • 金属盗難
2006年10月20日 銅線窃盗 闇の密輸組織存在か?

銅の価格が高騰していることで、全国で銅くずや銅線を狙った窃盗事件が発生しているということをこのブログでもお伝えしてきました。

●北海道で6〜8月に夕張市など5カ所で電柱の電線が切断され、全長約2000メートルにわたって盗まれ、周辺の街路灯が停電する被害が出た。

●9月には兵庫県高砂市で公園の地下に埋め込まれた銅線の電気ケーブル約1500メートルのうち約1200メートル(約870万円相当)が盗まれた。

電線を切断して持ち去るなどの大胆な手口以外にも、資材置き場などから盗んだり、道路の蓋などを持ち去ったり、ビニールハウス内の設備を持ち去ったりといった犯罪が日本各地で多発しています。

こうした中で、7月末に室蘭港で寄港先の茨城・日立港から盗んだ銅くず約2.6トン(約260万円相当)を中国に密輸出しようとして、パナマ船籍の貨物船の乗組員の中国人14人が道警に逮捕されました。中国人船員は「中国では電線用の銅が高く売れるので、盗んで売るはずだった」と供述。

同船は中国・福建省の馬尾港を出港。日立港のふ頭に保管されていた銅くずを盗み出していました。室蘭港で鉄鋼材を積んだ後はベトナムを経由し、再び中国に向かう予定だったということです。

また、9月末には札幌市内で銅線を盗もうとして逮捕された中古車販売業の男(32)も「500円で買い取った銅線が古物商に5000円で転売でき、盗みを思いついた」と話している。

警察は盗品の銅を密輸する闇組織があるとみて、全容の解明を進めています。

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