防犯ブログ

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2013年07月18日 ベルギーで絵画盗難10枚被害額2億円 わずか2分3秒の犯行

[ブリュッセル 17日 ロイター] - ベルギーの首都ブリュッセルにある美術館で、館内にあった絵画10枚、150万ユーロ(約2億円)相当が盗まれる事件がありました。
検察当局が17日発表しました。

事件があったのはブリュッセルのウックル地区にあるヴァン・ビューレン美術館で、16日未明に窃盗団が建物1階の窓ガラスを割って侵入。
警報が作動しましたが、犯人らは警察が駆けつける前に絵画を奪って逃走しました。

同美術館の関係者は「わずか2分3秒の犯行だった」と語りました。
警察によると、犯人らはBMWに乗って逃走したとの目撃証言が2件寄せられているという。
<ロイター 7月18日(木)13時21分配信より>

ベルギーで発生した絵画盗難事件です。
絵画10枚総額2億円の被害額です。
わずか2分3秒の犯行でした。

複数人の窃盗団が建物1階の窓ガラスを破壊し、絵画を盗みだして、逃走するまでわずか2分という犯行時間です。
おそらく綿密な計画が立てられ、実行役、見張り役など役割分担し、事前の下見なども充分に行われた上での犯行でしょう。

警報装置が作動したものの、2分程度で犯行が終わらす自信があれば、その間は鳴り響いても仕方がないと考えての犯行かもしれません。
なにせ、2億円もの価値がある絵画ですから、多少のリスクは承知の上でしょう。

どのような手口にせよ、侵入し、金品を物色し、そして逃走するまでにわずか2分で終わらせてしまうのは、防犯対策にも問題があるでしょう。
そこまでの短時間での犯行ができないように物理的に阻止する対策が必要です。

例えば、破壊しにくい材質の扉やガラスに替える、高価な品はさらに頑丈な保管場所に保管する、建物に侵入してから働く警報システムではなく、外周、敷地内に足を踏み入れただけで働くシステムの導入などです。
とにかく、泥棒に、楽に、自由に犯行を行わせてはいけません。
彼らがやりにくい、難しい、時間が掛かる、手間が掛かる、早く逃げなければと焦らせる対策ほど有効なのです。

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