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2011年08月10日 愛知 エアコン室外機親子ドロボウ逮捕

愛知県警春日井署は7日までに、エアコンの室外機を盗もうとしたとして、窃盗未遂の疑いで愛知県春日井市の無職の男(28)と、母親(59)の親子2人を現行犯逮捕しました。
転売目的での犯行だと容疑を認めています。

固定されていないことが多い室外機は取り外しが簡単で、高価格で転売できるようです。
同県では今年だけで数百件、京都、兵庫などでも同様の被害が相次いでいます。
猛暑が続くなか、あなたの家庭のエアコン室外機は大丈夫ですか?

真夏の日本列島で、室外機の盗難被害が続出しています。
逮捕容疑は6日午後5時半ごろ、男とその母親が、春日井市の会社の敷地内にある室外機を盗もうとした疑いです。

男性社員(45)が室外機を盗もうとしている男を発見し、取り押さえました。
この社員からの110番で駆け付けた春日井署員が、付近に駐車していた車の中の母親に気付き、室外機を盗もうとしたことを認めたため逮捕しました。
春日井署によると、2人は「転売して生活費にしようとした」と容疑を認めているという。

京都府の金属買い取り業者によると、室外機に限らず電子レンジや給湯器などの金属製品は1キロあたりの買い取り値は100~110円。
家庭用の室外機は約40キロで、個人客は1台4000円ほどで売るという。
業者は買い取った製品を解体、銅など内部の金属を再利用するようです。

また、室外機の部品として多く使われる銅は、1キロ600~700円で引き取ります。
鉄くずは1キロ約30円ほどといい「銅の方が20倍以上の価値がある」と同業者。
今年2月には銅価格が過去最高値を更新。
銅の消費量が多い中国の業者への輸出を目的とする業者も少なくないという。

室外機は固定されずに置かれていることが多いようです。
配線やホースを切断するだけで盗めます。
日中に近所の住民に目撃されても、業者の回収作業か取り換え工事だと思われ、大半が気にとめないため「室外機ドロ」が後を絶たないようです。

愛知県内での同様の被害は、今年だけで数百件単位で発生。京都府南丹市などでも1年間で数十台が盗まれたようで、8月から注意を呼び掛けるシールを作成、被害が発生した地域に配布しています。
兵庫県でも昨年6月、約100か所から室外機を盗んだ男2人が逮捕されるなど事態は深刻です。

室外機は、ファンで気体を冷却、室内へ冷風を送り込むだけに、なくなれば当然エアコンは使用できなくなります。
再び暑さが盛り返してきただけに、あなたの街も危ないかもしれません。
<スポーツ報知 8月8日(月)8時3分配信より>

先日のブログでも紹介しましたが、エアコンの室外機盗難が多発しているようです。
しかも今回は親子ドロという珍しいケースですが、犯罪者が室外機に目をつけていることは確かなようです。
室外機は床などに固定されずに置かれていることが多いという弱点を見事に突いた犯行です。

あんなに重いもので、しかも1台当たり大した金額にはならず、手間がかかるだけで割に合わないと思っていたのですが、1台4千円で買い取るということなら、けっこうな金額になります。
重くても、トラックなどに積んでしまえば運ぶのは簡単ですし、何より固定されていないので簡単に盗み出せるというのはメリットなのでしょう。

室外機という屋外に無造作に置かれているようなものに防犯対策をしているところはほとんどないでしょうから、泥棒にとってはさらに追い風となるのでしょう。

簡単に盗み出せる環境を泥棒に提供してしまっていることになります。
もちろん、そのような意識はないでしょうが、結果としてそうなっているのが現実です。
弱みを見せるのは禁物です。
長期休暇前に防犯対策を見直しましょう!

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