防犯ブログ

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2012年02月10日 2階から空き巣 ムササビ男被害1500万円

民家の2、3階の無施錠窓などから侵入する手口で空き巣を繰り返したとして、県警捜査3課と上尾署などは9日、住所不定、無職の男(41)=窃盗罪などで公判中=を窃盗や住居侵入の容疑でさいたま地検に追送検したと発表しました。
同課によると、高橋容疑者は物置や雨どいなどを足場にして壁をよじ登ったり、アパートの通路から隣家に飛び移ったりしていたことから、捜査員の間で「ムササビ」と呼ばれていたという。

送検容疑は、10年6月~昨年10月、上尾市、北本市など県内外の民家110戸に侵入し現金計1517万円やネックレス、商品券などを盗んだとしています。

同課は、被害のあった民家の録画機能付きインターホンに男と似た男が写っていたことなどから昨年10月、男を任意同行し、容疑を認めたため逮捕しました。
同課によると、「スロットやキャバクラの金が欲しかった。2階はほとんど鍵がかかっていなかった」と供述しているという。
<毎日新聞2月10日(金)15時4分配信より>

民家の2階、3階を狙い、隣家から飛び移るムササビ男が逮捕されました。
供述しているように、2階はほとんどカギがかかっていなかったということですから、そこまでたどり着ければ、あとは容易に室内に侵入できていたのでしょう。
普通、外部からの侵入者を想定するのは、1階の玄関、窓ガラス、トイレ・浴室の窓、裏口(ある場合)がほとんどでしょう。
2階部分は、車庫の屋根など侵入に利用されそうな場所が無い限り、大丈夫だろうと安心しがちでした。
2階からの侵入は想定外という考え方が一般的です。

しかし、隣家が近い場合や物置や雨どいを足場に壁をよじ登ったりするなど、現場によっては2階部分への侵入も可能です。
マンションの高層階が狙われるのもこれと同じ心理状態を逆用されたケースでしょう。
この階は大丈夫だろうという安心感から、窓や扉を無施錠のまま外出したり、就寝してしまうことも珍しくはありません。
犯罪者はそのような心理状態を巧みに利用することに長けています。

ここは大丈夫だろうという考え方から、もしかすると危険かもという慎重な考え方に変えるべきです。
自分は大丈夫とか、我が家は安全という漠然とした、根拠のない自信を持つことは危険です。
常に疑り、慎重すぎて臆病なほどが犯罪から身を守るにはちょうどよいかもしれません。
何か被害に遭ってから防犯対策を考えるのではなく、事前に被害に遭わない為の防犯対策を行いましょう。

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