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2011年11月11日 強盗相次ぐすき家、防犯対策の強化は不要?

2011年に入り、63件の強盗被害に遭っている牛丼チェーン店「すき家」。
犯罪者のターゲットになっている実態が浮き彫りになりました。

強盗が相次ぎ、対策が急がれるすき家。
すき家は、過去に強盗の被害に遭った店で、警察官が強盗に扮(ふん)するなどして模擬訓練を実施しました。
しかし、そうした訓練や警察による全国一斉抜き打ち調査が行われる中、東京・国分寺市のすき家に26日朝早く、強盗が入り、現金5万5,000円を強奪して逃走しました。

後を絶たないすき家を狙った強盗事件。
2011年9月までに全国で起きた牛丼店での強盗事件71件のうち、およそ9割にあたる63件がすき家で発生していました。
被害総額は、すき家の牛丼並盛(280円)2万3,428杯分の、およそ656万円にのぼっています。

こうした事態に、現在もすき家で深夜にアルバイトをしているという男性が本音を明かしました。
深夜に1人でアルバイトをしている男性は「午後11時から朝までは1人(勤務)です。すぐに辞めようというのはないですが、このまま深夜にずっと1人で、もし何かあったら怖いなというのがあるし、家族も心配しているので。これから考えていかないとと思っています」と語りました。

2011年3月、京都市のすき家で強盗をはたらいたとして、10月5日に逮捕された元同志社大生の男(25)は、調べに対し、「金を借りていたヤミ金業者に、『すき家は強盗しやすい。強盗をして金を返せ』と言われた」と、ヤミ金融業者の言葉が引き金だったと供述しています。

さらに、2011年8月、東京・小平市のすき家でおよそ30万円を強奪したとして、26日に逮捕された33歳の男は、「すき家では事件が頻発しており、強盗しやすいとインターネットで知った」と供述しているという。

すき家が狙われる理由として、警察庁は「通常、夜間に店員が1人で勤務している」、「レジが出入り口に近い」ことなどを挙げ、防犯対策の強化を要請しました。
しかし、すき家を運営するゼンショーホールディングスが、「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要はあるのか」と、警察庁関係者に発言したと一部の報道機関が伝えました。

これについて、ゼンショー側に聞くと、「そのような発言の事実はなく、当社からのご説明が、そのような趣旨に受け止められ、極めて遺憾です」としたうえで、2012年3月末までに全店舗を目標に、深夜の時間帯の複数勤務体制を確立するなどして、被害の撲滅に努めるとコメントしました。
<フジテレビ系(FNN)10月27日(木)17時27分配信より>

すき家で強盗が多発していることは、当ブログでも紹介したことがありました。
吉野家、松屋など他の競合他社と比較しても明らかに強盗事件が多いというデータでした。
様々なメディアで報道されたことも影響した可能性もありますが、その後も強盗多発のニュースを何度か目にしました。

風評被害のように噂が噂を呼んで、多くの人がすき家は強盗しやすいという印象を持ってしまったのかもしれません。
このことが実際とは異なるとしても、決して好ましい事態ではありません。
強盗しやすい飲食店、利用客の立場からみても、危険で良い印象は持たないでしょう。
防犯対策に力を入れていないというもの企業としてはマイナスイメージです。

また、被害総額は、すき家の牛丼並盛(280円)2万3,428杯分の、およそ656万円にのぼっているという文面があります。
656万円という金額が、それを稼ぐには2万3千杯以上の牛丼を売らなければならないというのは途方もない数字ですし、それだけ重みがあるということです。

牛丼チェーン店の強盗被害だけでなく、小売店舗での万引き被害にも同じようなことが言えます。
万引きで盗まれた商品の被害総額分を稼ごうと思ったら、どれだけの商品を売らなければならないかということです。
これらが全て企業の損失となります。
これを放置しておくのは企業の経営状態にも悪影響を及ぼすことも充分考えられます。
早急に対策を講じ、改善しなければ危険です。
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