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2011年01月31日 パチンコ客狙いのスリ歴30年の男逮捕 パチンコに熱中して気付かない

大当たり中のパチンコ客の上着から財布を抜き取ったとして、警視庁捜査3課は窃盗の疑いで、東京都西東京市ひばりが丘、無職の男(67)を逮捕しました。
昭和56年ごろから、パチンコ客を専門に狙う手口でスリを重ねていたということです。

同課によると、男は「生活保護は受けていない。暮らしのために商い(スリ)をやった」と供述。
新宿や品川、新橋などで同様の犯行を繰り返していたとみられています。
スリ犯特有の視線を客に送る天方容疑者を捜査員が発見、犯行を確認して取り押さえました。

逮捕容疑は28日午後3時10分ごろ、港区新橋のパチンコ店内で、客の男性(60)の上着の外ポケットから、現金2千円が入った財布を盗んだなどとしています。

パチンコ店のスリ被害者は遊技に熱中して被害に気付かず、自分で金品を落としたと勘違いしてしまうケースが多いといい、同課は注意を呼びかけています。
<産経新聞 1月31日(月)14時45分配信より>

パチンコ店には防犯カメラが完備しているというイメージが強いのですが、その死角をついて犯行を重ねていたのでしょうか。
それとも防犯カメラがついていない古いパチンコ店ばかりを狙っての犯行かもしれません。
事前に下見を行い、この店は犯行を行いやすいというところばかりを狙っていたのかもしれません。

また、パチンコに熱中している客は、スリの被害に遭っても気付かない、または、金品を落としたと勘違いするという弱点も見事についているようです。
スリ被害に遭った金額分もパチンコで負けたと錯覚する場合もあるかもしれません。
このような点が30年間も捕まらずに犯行を続けることができた点でしょうか。

どちらにしても人の心理をうまく読み、その弱点に入り込んだ巧みな手口です。
店内で捜査員がスリ犯特有の視線を客に送る男を発見し、犯行を確認して取り押さえたとありますが、結局のところ、人の力で犯人を捕まえたということでしょう。
しかし、それには限界があります。
常に警察の捜査員が店内に常駐しているわけではありませんし、警備員や従業員を増員するにはコストがかかります。
人の目による監視だけでは大変です。

それを補うのが防犯カメラという機械の目による監視です。
初期コスト、電気代、メンテナンス代等のコストはかかりますが、人件費を長年払い続けるよりよっぽど安く抑えられます。
もちろん、100%効果が出ると保障はできませんが、防犯カメラがついている店とそうでない店、どちらが狙われやすいかは明らかだと思います。
もしまだ導入されていない方は、是非検討して下さい。
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