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2017年12月08日 自転車盗難対策で警察が勝手にロック

鍵を掛けないまま止めている自転車などに警察が「勝手にロック」するという、ちょっとおせっかいとも思える取り組みを取材した。
きっかけは、何とかして盗難被害を減らしたいという思いだった。

山梨県、JR甲府駅前の地下駐輪場に集まる警察官の姿。念入りに自転車をのぞき込んだと思えば、おもむろに...。他人の自転車に突然、勝手に鍵を掛け始めた。警察がわざわざ鍵を掛けてあげている。

甲府警察署・生活安全課長:「まず盗まれなくするということ。駐輪場の利用者の方々に防犯意識を高めて頂こうということで、鍵を掛ける取り組みをさせて頂いております」

生活安全課に務める課長さんは以前から、自転車の窃盗被害に頭を悩ませていた。
ある日、「盗まれる前に鍵を掛けてしまえばいいのでは」とつぶやいた同僚のひと言で、この方法を思い付いたという。
名づけて「見守りロック作戦」。
鍵の掛かっていない状態の自転車を見つけた警察は、まずダイヤル式のロックで施錠。その際、警察署の電話番号などを記した札も取り付ける。
自転車の持ち主が施錠されていることに気が付き、そこに電話をすれば警察が鍵を外せる暗証番号を伝える。
何ともおせっかいな行政サービスとも思えるが、作戦を開始した7月から9月末までの間で施錠した自転車は231台。
その間、盗まれた被害は3件。前年同期間中の被害は23件だから効果はてきめんだ。

以前、この作戦を経験した市民は...。
「見守りロック作戦」を経験した甲府市民:「びっくりしました。アレ?と思って」
「(Q.知らない鍵が掛かっていて?)いたずらかなと思ったんですけど。警察からの鍵だと書いてあったので、もし盗まれていたら大変だったのでよかったと思います」

評判も上々の見守りロック作戦。
今後は駅前周辺だけでなく、対象エリアを拡大させていきたいということだ。
<11/9(木) 17:21配信 テレ朝 newsより>

駅前の駐輪場で鍵の掛かっていない自転車に対して、警察が勝手にロックする。
持ち主が警察に問い合わせると暗証番号を伝えるという形です。

持ち主にしてみれば、アレ?と感じるサービスですが、実際に効果が出ていること、また、防犯対策としてのサービスなので不愉快に感じる人はほとんどいないという状況のようです。

ただ、別の角度から見れば、持ち主ではなく、泥棒が自ら電話をして暗証番号を聞き出すなど本人確認をどうするか、また、この警察のロック作戦に依存した結果、自分で鍵を掛ける意識が薄まるなどの影響を及ぼす可能性もあります。

盗難は、通常は盗んだ物は転売目的や自分の所有目的のどちらかに限られることが多いと思いますが、自転車はそれに加えて自分が一時的に利用し、そして目的を果たすとどこかに乗り捨てるということがあります。
移動するために一時的に利用し、目的地に着けば用済みなので捨てるということです。

犯罪者の目的によっても対策は異なってきます。
例えば、高価な自転車や電動自転車の場合、鍵が掛かっているだけでは対策として充分ではない場合があります。
犯罪者は鍵+チェーン等の対策がされていることも想定した上で盗もうと企てることがあるからです。
この場合はさらに上の対策(防犯カメラやロックシステム)が必要となります。

保管場所や保管状況、保管内容等に応じて対策も変えていかなければなりません。

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