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2011年09月27日 息子装うオレオレ詐欺 彼女が妊娠・・・

「本当にばかでした。振り込め詐欺の手口は町内会の会合で紙芝居を見てわかっているつもりだったのに...」。
オレオレ詐欺で100万円をだまし取られた73歳の女性は今も悔悟の日々を送っています。

手口は、息子を名乗る男が電話で「彼女を妊娠させてトラブルになった」と100万円を振り込むよう指示。
女性には40代の独身の長男がおり、ようやく見つけた彼女とトラブルになればまた婚期を逃すと思ったという。

銀行では何度も「本当に大丈夫ですか」と聞かれました。
しかし、必死になっていたため聞く耳を持てなかったようです。
「年金暮らしでぎりぎりの生活を送っている。子供たちに迷惑がかからないよう葬式代くらいは残しておこうと思っていたのに...」

80歳の女性はテレビなどで振り込め詐欺のニュースを見るたびに「なんでだまされるのか」といつも思っていたという。
しかし、穏やかな口調で「泥棒が増えているから戸締まりをしましょう」などと話す男を本物の警察官と思い込み、キャッシュカードを渡してしまった。

息子によると、母親には常々、だまされないように注意を促していたという。
しかし、「男の話を信じ込んで見えなくなったんでしょうね」。
電話の前に交番の警察官からもらったチラシも置いていたという。
<産経新聞9月20日(火)7時56分配信より>

まさか自分が犯罪の被害に遭うとは・・・。
被害者がまず最初に思うことではないでしょうか。
それほど自分は犯罪とは無縁と考えている人が多いということです。

特に詐欺の被害には遭わないだろうと考えている人が大多数でしょう。
騙されるはずがない、何で騙されるのか?と日頃から感じている人も多いと思います。

しかし、一度冷静さを失うと、他人の忠告など耳に入らないとう状態に陥ってしまいます。
銀行では本当に大丈夫ですか?と何度も聞かれたようですが、それよりも必死で、早く息子の為にお金を振り込みたいという一心だったのか、被害者の方はその忠告を無視してしまいました。

キャッシュカードを渡してしまった女性も穏やかな口調で警察官を装った男に騙されてしまいました。
きっと親身になって泥棒が危ないですよと相談に乗ってくれた為、信用してしまったのでしょう。

このように頭で考えていても、いざその場面になると、人は動揺し、日頃注意していることが飛んでしまい、頭が真っ白になるということがあります。
これこそまさに犯罪者の思うつぼということです。

このような被害に遭わない為には、急がされても、急かされても一旦、電話を切り、帰ってもらい、まず信頼できる人に相談しましょう。
それが子供さんなのか、お孫さんなのか、近所の人かは分かりませんが、とにかく一旦相談する、ということを決めることです。
どんな事態になっても、とにかく〇〇さんに電話する、と決めておけば安心です。
そうすれば、その〇〇さんが冷静な判断をしてくれます。
自分一人で全て対応できると考えてしまうと、犯罪者に騙されてしまう恐れがあります。
人に頼ることも時には大切です。
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