防犯ブログ

  • 犯罪手口(寺社仏閣)
2007年02月08日 盗まれた仏像を買い戻し、住民 赤飯で祝う

熊本県あさぎり町上南の谷水薬師堂から2004年「木造薬師如来立像」が盗まれました。04年2月、台座(高さ45センチ)や併置されていた薬師如来坐像とともに盗まれているのが見つかり、その後、男3人が窃盗容疑で逮捕されました。

その盗まれた仏像が6日、流出先のオーストラリアから買い戻され、3年ぶりに古里に戻りました。

同町では須恵地区の阿蘇釈迦(しやか)堂から同じ日に盗まれ、同じ経路で同国に流出した菩薩(ぼさつ)像2体が1月に買い戻されたばかりでした。

同薬師堂は日本七薬師の1つ。薬師如来立像は高さ約1メートルで、江戸時代の作とみられています。

町教委が、同じ日に盗まれた阿蘇釈迦堂の菩薩像2体の行方を調査する過程で、菩薩像とともに薬師堂の立像と坐像も京都市の古美術商を経て、オーストラリアの古美術商が購入していたことが判明。

地元の谷水薬師保存会(約70戸)は1月、買い戻すことを決定。
業者側が提示した買い戻し価格150万円は農協から融資を受け、返済はお堂のさい銭を充てるということです。

坐像の方は業者側が「転売済みで買い戻しは無理」ということでした。

薬師如来立像は空路で日本に運ばれ、6日午前、お堂に到着。
住民らは僧侶を招いて供養し、赤飯を炊いて祝ったということです。

保存会会長は「薬師堂は昔から集落を挙げてお守りしてきた。もう取り戻せないと思っていた」とほっとした表情で話されています。

仏様を江戸時代から村人が大事に大事に守ってこられたのでしょうね。
住職様は盗まれたということが分かった瞬間、どんなに悲しく、又責任を感じられたかと思うと胸が痛みます。
赤飯を炊いて みんなで祝ったというところがすごくいいなあと感じました。

今回は住民の執念が実って、販売経路が判明して幸いにも買い戻せました。捜査する為には仏像の詳細内容をきちんと把握し、写真や資料で提示する必要もありますので、たぶんそうしたものもあったのだと推測します。

でも戻ってこない仏像もあります。
買い戻す費用も非常にかかりました。
やはり、「予防」こそが防犯の基本であると思います。

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