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2012年12月11日 昏睡(こんすい)強盗 店ぐるみで泥酔客のカード奪い現金引き出す

新宿区で10月、泥酔させた客からキャッシュカードを奪い、現金を引き出したとして、警視庁組織犯罪対策2課は10日、ナイジェリア国籍の世田谷区宇奈根1、飲食店経営の容疑者(42)や従業員ら計10人を昏睡(こんすい)強盗と窃盗容疑で逮捕したと発表しました。
同課によると、いずれも容疑を否認しています。

今年8月以降、8人の男性客が被害届(被害総額約300万円)を出しており、同課は容疑者らが06年の開店当時から同様の手口で客の金を奪っていたとみて調べています。

逮捕容疑は、10月17日午前2~4時ごろ、新宿区歌舞伎町のパブ「VEGAS(ベガス)」で、会社員の男性(33)に強度のアルコールを飲ませて昏睡状態にした後、キャッシュカードを強奪。
近くの現金自動受払機(ATM)で現金60万円を引き出したとしています。
<毎日新聞 12月11日(火)11時24分配信より>

客に強度のアルコールを飲ませ昏睡状態にした後、キャッシュカードを奪い、近くにATMで現金を引き出すという手口です。
経営者だけでなく従業員10人もグルということですから恐ろしい店です。
不思議なことが二つあります。

一つは、06年の開店当時から同様の手口を繰り返していたということですが、誰も被害を届け出なかったのでしょうか。
その場では昏睡状態になるほど酔っていたとはいえ、身に覚えのないカードによる現金引き出しがあれば、カード明細からいつどこで引き出されたかを確認することはできます。
被害者が一人ならまだ分かりますが、おそらく何十人、何百人という被害者がいたと思われます。
もっと早く手口や被害が明るみになってもおかしくなかったでしょう。
被害届が出せない理由、弱みを握られていたなどがあるのかもしれません。

もう一つは、カードを盗んだからと言って、簡単に現金を引き出せることです。
暗証番号が分からないのにどうやって引き出せたのでしょう。
暗証番号を調べられる特殊な機器を持っていたのでしょうか。

対策としては、怪しげな店には近付かないことです。
また、カードによる不正な引き出しは、調べればどこで引き出したかは分かります。
ATMがあるところには必ずといっていいほど防犯カメラがついています。
その映像から誰がいつ引き出したかも判明するでしょう。
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