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2012年12月12日 防犯意識調査 防犯対策にお金を掛けている高齢者は1割未満

子どもや孫世帯と別居している60歳以上の男女で「防犯・犯罪対策」にお金を掛けている人は6%と1割未満にとどまることが錠前メーカーの美和ロックが行った調査で明らかになりました。

調査は、11月に全国の子ども・孫世帯と別居している60歳以上の男女400人を対象にインターネットで実施。
「お金を掛けているもの」を聞いたところ、最も多かったのは「子ども世帯・孫との交際費用」という回答で63%、次いで「旅行、コンサートなどのエンタメ消費」が59%、「友人との交際費用」が48%で続きます。

「お金を掛けてでも追求したい生活スタイル」を聞くと、「健康に暮らしたい」(73%)という回答に続いて、「安全・安心な暮らしを送りたい」という回答が57%と半数を超えました。

また、「生活の中で危惧していること」を質問すると、「病気・心身の健康」(77%)や「震災や火災被害」(45%)、「子や孫のこと」(41%)に比べ「空き巣や窃盗被害」と回答した人は12%と関心が薄い傾向が見られました。

また、 「現在実施している自宅の防犯対策」についての質問では、「戸締り、施錠の徹底」という回答が79.8%で最も多く、「補助錠の設置」が53.7%で上位でした。(毎日新聞デジタル)
<毎日新聞 12月12日(水)12時0分配信より>

一般的に、犯罪や防犯対策というものが身近な問題として考えられていないということがよくわかる調査結果です。
お金を掛けたいとは思わない、関心がない、という意見が多いのは、実際に犯罪に触れることがないからでしょう。

例えば、家族や近所の人など、自分に近い人が犯罪被害に遭ってしまい、それによって困った、損害を受けた、大変な思いをしたなど、具体的な体験をして実感すれば、より現実的な問題として捉えることにつながると思います。

それがないと、犯罪とはどこか遠い世界、自分が住んでいる世界とは別のところで発生していて、自分とは縁のないものだという人が多いのかもしれません。
私も防犯関係の仕事をしているからこそ、このような意見を述べていますが、もし別の仕事をしていれば、おそらく犯罪に対して真剣に考えることはなかったでしょう。
実際に被害に遭った人がいれば、不運だな、可哀想だなと思うことはあっても、それが自分の身に降りかかる問題とは考えなかったと思います。

自分や周囲の人が犯罪被害に遭わず一生を過ごすことができればそれがベストです。
防犯対策もせず、何もしていなかったけど、犯罪には遭わなかったよとなれば、本当に運が良かったということで済みます。
ただ、運任せにするだけでは根本的な解決にはなりませんし、被害に遭う可能性が減っているわけではありません。

万が一の被害に対して、お金を掛けて防犯対策を行い、自分の身を守るか。
お金は使わず、運任せにして被害に遭わないことを祈るか。
どちらを選択するかは皆さんの自由です。

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