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2012年10月22日 110番通報最多は那覇署 5年連続全国1位!

那覇署が受理した110番通報の件数が2011年、過去最多の4万7629件に上り、5年連続全国1位となっていることが沖縄タイムスの取材で分かりました。
このうち約40%が地理案内などの緊急性がない訴えでした。
同署は、急ぎでない通報が集中した場合、重大事件の対応が遅れる場合もあるとし、相談専用電話「♯(シャープ)9110」や署の窓口の活用を呼びかけています。

2位の福岡県博多署(3万6848件)より1万件余り多かったようです。

110番通報の内訳は「車庫証明の手続きが分からない」「病院の行き方を教えて」など「各種照会」が1万2266件(26%)で最多。次いで「交通関係」9892件(21%)、「要望・相談」6905件(15%)、迷子や泥酔者の「保護・救護」4939件(10%)、刑法犯2551件(5%)と続いた。件数にはカウントされない無言電話など「無効」通報も7905件ありました。

各種照会、要望・相談を合わせた緊急性のない通報は1万9171件。
要望・相談の中には「歩数計が壊れたがどうしたらいいか」「携帯電話の操作が分からない」などもあった。保護・救護では「路上寝」が2119件を占め、110番通報受理件数に占める割合は全国平均の2・4倍に上りました。

路上寝は、交通事故や犯罪被害に遭うケースが少なくありません。
同署管内では今年1~8月末、路上寝を狙った窃盗が62件発生した。2月には、酒に酔って道路に座っていた男性が車にはねられ死亡したほか、重傷2件、軽傷1件の交通事故も。
同署は、常習者や悪質な場合、道交法違反(道路での禁止行為)で取り締まるなど厳しく対応する方針です。

地域交通官は、「緊急性のない訴えが増えると、事件・事故への対応が遅れる可能性がある。路上寝も一人一人が意識することで防げる。協力をお願いしたい」と呼び掛けました。
<沖縄タイムス 10月22日(月)10時11分配信より>

このニュースを目にした時、沖縄、那覇が全国で最も犯罪件数が多いのかと勘違いしました。
110番通報が最も多く、そのうちの4割が緊急性がない通報で、携帯電話の操作が分からないなど、警察とは関係のない内容もカウントされているようです。
通報連絡が多いと聞くと、あまり良いイメージとは思われませんが、それだけ警察に対しての信用度、信頼度が高いということでしょうか。

警察に電話したら何とかしてくれる、何か解決の糸口がある、と地域の住民から頼りにされている証拠ではないでしょうか。
他府県や他の地域、特に都心部では考えられない内容です。
もし、私が済んでいる地域の警察に、携帯電話の操作のことで電話をしたら、うちとは関係ないと冷たく電話を切られそうな気がします。

ただ、あまり関係のない通報ばかりが続くと、お互いに平和ボケというか、緊急性はないだろうと勝手な判断や思い込みをしてしまいがちです。
例えば、緊急事態が発生しても、それに対応するのが遅れたり、誤った対応をしてしまう恐れもあります。

また、オオカミ少年の童話ではなりませんが、どうせ大げさなだけだろう、また騒いでいるだけか、と警察側がすぐに対応しないことで、犯人に逃げられたり、被害が拡大するという可能性もあります。

犯罪とは無縁で、警察も暇、という平和な地域はまさに理想です。
日本全国、世界各地がそうであれば、言うことはありませんが、現実はそうではありません。
そのような平和な地域ほど、犯罪者にとっては犯行が犯しやすい、油断した人が多い地域とも考えられます。

怪しい人がいたらすぐに周囲の人が気付く、よそ者はすぐにわかる、という地域もあるでしょう。
それが有効的に働けば、防犯対策として効果的です。
しかし、例えば、昼間ではなく夜間、自宅に侵入された場合を考えると、鍵すら掛けていない家というのは絶好のターゲットになってしまいます。
道に電灯なども少なく、人目を避けての犯行が可能となれば、さらに狙われる可能性が高くなります。

平和なことは良い事ですが、それはその地域の住民の中に犯罪者がいない(少ない)というだけです。
犯罪者は外部からもやって来ます。
夜やって来て、一晩の間に無施錠の家に侵入し、金品を盗んで去っていくという窃盗団もいます。
警戒して損をすることはありません。

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