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2021年03月31日 AIを活用し、人の異常行動を自動検知

日立産業制御ソリューションズは2021年3月9日、AI(人工知能)画像解析技術を活用し、人の異常行動や物の状態を検知する「インシデント検知ソリューション」を発売した。
多数のカメラ映像から、AIにより異常行動などを自動で解析、検知する。

防犯カメラの映像をAIで解析し、平常時は発生しない異常行動を自動検知して、アラームによって監視員に通知する。これにより、公共、交通機関などにおける監視、警備の初動対応を迅速化する。

検知対象は、通常動作から大きな行動偏差を示す行動を異常として検知する「異常行動検知」、特定エリア内に一定時間以上滞留する人物を検知する「長時間滞留検知」、特定エリア内への侵入を検知する「侵入検知」、一定時間以上置き去りにされた物を検知する「置き去り荷物検知」の4つとなる。

異常行動の自動検知には、異常行動を定義して個別にAIに学習させる必要があったが、同ソリューションでは平常時の映像を学習に使用。異常行動を学習するための映像を必要とせずに、行動偏差を検知する技術を開発、採用した。

また、同社の高速人物発見、追跡ソリューション「IVSearch」と連係することで、インシデントの対象となる人物を発見し、移動経路追跡など一連の監視業務に素早く対応可能になる。
<3/24(水) 9:05配信 MONOistより>

防犯カメラの映像をAIで解析し、異常行動を検知してアラームによって監視員に通知するソリューションが発売されるようです。

近未来の映画や小説の世界では描かれていたようなシステムがいよいよ現実世界でも導入される可能性が出てきました。

侵入検知だけではく、今後は盗難検知や破壊検知などの異常行動も学習できるようになれば、さらに用途が拡がります。

防犯カメラが増えることで監視社会が拡大すると否定的な人もいますが、個人的には監視されているというイメージよりも、カメラがあることで守られていると肯定的に受け止めているのは、防犯の世界で仕事をしているからでしょうか。

録画した防犯カメラの映像流出や別のことに悪用されることを危惧する人もいるかもしれませんが、データの管理体制がしっかりしていれば安心して任せられるように思います。

高齢化と少子化が進むと労働者人口は今後も減り続けます。
マンパワー不足は機械やAIに頼らざるを得ない世界になることは避けられないでしょう。

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