防犯ブログ

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2007年09月20日 あなたも盗聴されている!? 器具と手口巧妙化…犯罪の温床に

 交際相手の女性客室乗務員宅に盗聴器を仕掛けたとして、日本航空(JAL)の機長が今年2月、警視庁に電波法違反容疑で逮捕された。「彼女の本当の気持ちを知りたかった」と供述した機長の盗聴は、4年間にも及んだ。

年間30万個以上が販売されているという盗聴器は、東京・秋葉原や雑誌、インターネットなどで簡単に入手できる。
新タイプも登場。身の回りに不可解なことが頻発しているあなた、防犯の為にも盗聴を疑ってみてはどうでしょうか。

 「一般的に情報は電子データ、書類、音声の3つに分類される。
電子データと書類はセキュリティー管理がしっかりなされているが、音声対策は全くなされていない」。
情報安全管理に関する技術研究・開発を進めるNPO法人「日本情報安全管理協会」(東京都港区)の佐藤健次事務局長は、こう指摘する。
 同協会の情報安全管理士が昨年行った個人宅の盗聴探査1434件のうち、盗聴器の発見は44個。設置場所は、コンセント内、コンセントタップ、延長コードなどで60%以上を占めた。
 同協会通信傍受部門の松岡由美研究員は「盗聴器は、電池タイプや電源から電気を取って半永久的に使用できるタイプがある。
主にコンセントタップなどにカムフラージュして電波を飛ばし、盗聴するのが使われている」と説明する。
 ある盗聴器のパンフレットに目を通すと、電卓、ボールペン、電話コード…。
いずれも、一般家庭で日常的に使われているものばかりだ。
 思わず、「えっ、これも!?」と叫んでしまったのが、パソコンのUSBマウス。佐藤事務局長は「パソコンから電源を取るため、半永久的に使える。USBケーブルタイプの盗聴器もある。プレゼントに仕掛けられていることが多い」という。

盗聴で電波が届く範囲は100〜300メートルで、家庭で使われているものが盗聴器に早変わり。
 アナログのコードレス電話。電波を外に発して通話するため、受信機があれば簡単。離れた場所に寝かせている赤ちゃんの横にマイクを置き、泣き声などを受信して動きを察知する赤ちゃんモニターと呼ばれるものも、盗聴器になるという。
 新しく入居した部屋も危険で、以前の住人が仕掛けていったり、以前の住人目当てで誰かが設置していたりするケースもある。
 
 盗聴は、数ある犯罪の中のひとつ。それも目に見えない犯罪で、さらなる犯罪を生みます。
高齢者がいることが分かれば、振り込め詐欺が引き起こされる可能性があり、海外旅行に行けば、スキミングなどに狙われる。
どこにいても気を抜けない状況・・・日頃からの防犯対策が自分や家族の生活を犯罪から守る。
これからもますます自己防衛の徹底が必要です。
                   ◇
【盗聴被害の主なチェック項目】
□新聞受けや郵便受けに不審物がある
□プレゼントにぬいぐるみやペンなどをプレゼントされたことがある
□前の住民が使っていた物や設備を使用している
□もらったコンセントタップを使っている
□テレビ画像が乱れる
□電話中、雑音が聞こえることがある
□照明器具がチラつくことがある
□誰かに買ってもらった電話機を使っている
□無言電話や間違い電話がある
(※「はい」が少ない方がいい)
(日本情報安全管理協会提供)

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