防犯ブログ

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2007年09月22日 船のガソリン盗相次ぐ 原油価格の高騰影響か?

 原油価格の高騰からか、和歌山県田辺市新庄町の漁港で、係留している船から燃料のガソリンが盗まれる被害が相次いでいる。
タンクごと盗まれ、それに気付かずに出船した漁船が途中で燃料切れで動かなくなり、他の船に引っ張ってもらって引き返すこともある。関係者は「乗る前に確認しなければいけないが、事故にもつながりかねない」と憤慨している。

 12日夜から13日朝にかけて、新庄漁協の組合員の船5隻からガソリンが盗まれているのが分かった。
被害に遭った組合員の男性(72)によると、13日早朝に漁に出ようとしたところ、跡之浦湾を出たところで、燃料切れになって止まった。男性は通りかかった同僚の船に引っ張ってもらい港に引き返したという。
船は12日夕方に乗った後、係留していた。

 同漁協では、2、3カ月前から跡之浦湾に係留している組合員の船で被害が続いている。
これまでに被害に遭ったのは分かっているだけで7人。
そのうち同じ船で2回盗まれた人もいるという。狙われるのは小型船で、タンクごと盗まれる。
中のガソリンを抜き、近くの川で捨てられているタンクも見つかった。

同漁協の樫本文雄参事は「警察にパトロールの強化もお願いしているが、ずっと張り付いてもらうわけにもいかず、自衛するしかない」といい、ガソリンのタンクにカギをつけるなどの防犯対策を進めているという。
 このほか、12日夜には、田辺市新庄町の内之浦漁港で、堺市の男性(59)が、係留していたプレジャーボートから釣り道具が盗まれているのに気付いた。

 男性によると、船に乗って釣りに出ようとしたところ、窓ガラスが開いているのに気付いた。
そこから、手を伸ばして鍵を開けられ、釣りざお5本、電動リール5つ、新品のライフジャケットが盗まれていたという。
男性は「30年以上、船を係留しているが盗難にあったのは初めて。
まさか盗られるとは思わなかった」とショックを受けていた。

 田辺署によると、船から盗まれるガソリンは平均15〜20リットルほど。
軽トラックから盗まれるケースもあり今年6月から続いている。

また釣り具も田辺市新庄町や文里の漁船やプレジャーボートから盗まれる被害が相次いでいる。
釣り道具盗は昨年から続いているという。同署は窃盗の容疑で捜査している。

自分は大丈夫だろう・・・と誰もが思いたい事ですが、その過信が悲劇に変わらない為にも防犯対策が重要です。

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