防犯ブログ

  • 犯罪情報
2011年07月07日 秋田 二重ロックで自転車盗難35%減

◇被害多い大学生
県内の自転車盗難被害の認知件数が、今年上半期(1~6月)は334件と昨年同期に比べ35・4%(183件)減と大幅に改善しています。
例年1200件以上あったのが、年間1000件を切るペースです。
警察各署は駅駐輪場などでチラシや鍵を配布したり、防犯カメラ設置、制服警官の巡回などに取り組んでおり、地道な活動の成果といえそうです。
一方、県内の刑法犯認知件数のうち窃盗犯は例年7割を占め、自転車盗はその中で今も2割を超す状態。
被害者は学生が多く、被害は夏季に増える傾向があるため、各署はさらに注意を呼びかけています。

「犯罪を生まないキャンパス」を目指し、秋田東署とも連携して取り組みを続けている秋田大(秋田市手形学園町)。
5日は同大手形キャンパスで、同署などが自転車盗難被害防止街頭キャンペーンを実施、秋田市東地区防犯協会員や同署スクールサポーターら35人が自転車通学の学生らにワイヤ錠や反射材を配り、鍵を二つ掛ける「二重ロック」などを呼びかけました。

同署によると、管内で上半期の自転車盗難の認知件数は58件で、昨年同期比23件減。
しかし6月は17件で昨年より1件増となりました。
大学が点在する同署管内では、被害者の6割が大学生で、被害場所は大学構内17%、学生向けアパート駐輪場で31%となっています。
しかし、被害に遭った大学生のうち74・3%が無施錠で、全体の平均67・2%を上回り、学生の危機感は薄いようです。

山形県出身で1人暮らしの同大4年の女子学生(22)は繁華街で自転車を2回盗まれました。いずれも無施錠。
最初は戻ってきましたが、2度目は見つからず、「これしか(移動手段が)ないから、なくなったら困る」と言いながらも「鍵はさびるし、(かけるのは)面倒臭い」と話しています。
同署の松倉里美・少年係長は「『自分は大丈夫』と思い込まず、まずは二重の鍵かけを徹底してほしい」と呼びかけています。

同大は構内約20カ所で計約2300台が止められる駐輪場の設置工事を進めています。
同大学生支援課によると、自転車が盗まれるのは売店や食堂付近が多いため、講義棟前の駐輪場に駐輪自転車を集約し、防犯意識の高まりにも期待しています。

自転車窃盗は「初発型非行」とも言われ、被害者も容疑者も生徒や学生が多い。
松倉少年係長は「被害を抑えることで、加害者を生まない社会につなげていきたい」と話しています。
<毎日新聞7月6日(水)13時25分配信より>

急いでいる時に、自転車の鍵を掛けずにそのまま停めることがあります。
大抵は問題ないのですが、運が悪い時は盗まれてしまうことも・・・。
私も経験があります。

無施錠の時は、自分も不注意だったと思うことができますが、鍵を掛けていたのに盗まれた時は誰に怒りをぶつけたらよいのか。
自転車の場合、高価な自転車を除けば二重ロックがかなり有効でしょう。
私も二重ロックにしていた時は盗まれたことはありません。
たまたま、二重ロックし忘れた時、面倒臭いからしていなかった時に盗まれたことは何度かあります。

盗む側、泥棒は、二重ロックをかなり敬遠することが分かります。
あえて二重ロックの自転車を狙わずとも、鍵が一つだけの自転車がほとんどですし、無施錠の自転車も少なくありません。
そちらをターゲットにした方が効率的だからです。

これは自転車だけでなく、家や事務所、店舗にも同様のことが言えます。
防犯対策をしているところは避け、無防備で無対策なところを探してターゲットにする方が効率的です。
これが事前の防犯対策が効果的な理由です。
しているだけで、泥棒に狙われにくくなるということが、被害を避けるという結果につながります。

また、「防犯対策を行うことによって、加害者を生まない社会につなげていきたい。」という言葉はよく分かります。
誰でもそうですが、絶対に見つからない、捕まらない、発覚しない、と確定している条件下では、犯罪だと分かっていてもそれを実行しようかと考えることがあります。
その環境をつくってしまうことが悪いわけではないのですが、そのことが原因で犯罪を犯してしまう人をつくり出す、生み出している、という考え方もできます。

防犯カメラの整備や警察官やボランティアによる防犯パトロールや巡回の強化など、人に見られている、という意識を与える環境をつくり上げることで、その場での犯行はやめておこうと思い留まらせることにつながるかもしれません。
それが犯罪の抑止力と呼ばれるものです。

個々の防犯対策だけでなく、地域や自治体による町全体を犯罪が起こりにくい環境に作り上げることが、犯罪件数を減らす最も近道ではないでしょうか。
防犯は「予防」ことが大切です

加盟企業専用ページはこちら