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2022年07月01日 金庫があればどこまで安全? 防犯対策における金庫の重要性とは・・・

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大阪府にある解体業者の事務所から、現金およそ140万円などが入った金庫が盗まれました。防犯カメラが犯行の一部始終を捉えていました。

4日午前1時半ごろ、ライトを片手に事務所の中をのぞく男の姿が。ウロウロしながら3分にわたって室内を確認した後、いったん、立ち去ります。

しかし、その2分後、再び戻ってきて窓から侵入。金庫を持ち去ろうとします。

重かったのでしょうか、引きずりながら建物の外へ。金庫を押しながら画面の外へと消えていきました。

被害に遭ったのは、大阪府大東市にある解体業者の事務所で、金庫には現金約140万円などが入っていたということです。

被害に遭った解体業者の社長:「皆で汗水垂らして稼いだお金なので、(犯人に対して)すごく怒りもあるし、奪われた物すべて返してほしい」

警察は、窃盗の疑いで男の行方を追っています。


<6/15(水) 12:19配信 テレビ朝日系(ANN)より>

現金140万円が入っていた金庫ごと盗まれる事件が発生しています。

現場には、金庫だけでなく防犯カメラも設置されていたようで、防犯対策としてはかなり高いレベルの環境だったように思います。

金庫があればどこまで安全なのでしょうか?

防犯対策における金庫の重要性について考えてみましょう。


個人的な見解も含めてですが、金庫に現金などの重要なものを保管すること自体は、防犯対策としての効果は高いと思います。

自分が泥棒になったとして考えると、金庫を開ける手間と時間、開かない場合に持ち出す労力を考えると、犯行を躊躇します。

しかし、泥棒によっては金庫を開けるためのドリルなどの器具を現場に持って行く場合がありますし、複数人で重量耐火金庫を現場から巧みに持ち運ぶ事件も発生しています。

金庫を過信すると、残念ながら今回の被害者のように大きな被害に遭ってしまう可能性があります。


金庫も防犯対策の一つとして考え、他の対策と組み合わせることで、現場の防犯環境は格段に高まり、泥棒などの犯罪者が犯行を行いにくい、継続しにくい環境を作り上げることができます。(防犯カメラだけでは犯罪は防ぐことができない)


実際の被害に遭う前に、犯罪者がターゲットを選ぶ前の段階でその場での犯行を思い留まることに、つまり抑止力として効果を発揮することにつながるのです。

考えられる改善策としては、

  •  金庫の中に大金や貴金属類は長期間保管しない(こまめに金融機関へ預け入れるなど、万が一の盗難事故発生時の被害金額を抑える)
  •  金庫は床に固定するなど、その場から簡単に動かせないようにする(金庫の強化)
  •  侵入警報システムを設置する(金庫+αの対策、警報システムが働くとそれ以上の犯行の継続が難しくなります)
  •  防犯カメラを複数台設置する(金庫+αの対策、カメラの死角を減らし、さらに映像の記録で犯人特定や犯行の証拠になることも)

泥棒が楽に、簡単に、犯行を行わせないための工夫が必要です。

とにかく彼らに対して、面倒だ、時間が掛かる、周囲に気づかれる、自分の犯行だとばれる、労力を掛けた割に報われない、などと思わせることができれば、対策としては大成功となります。

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