防犯ブログ

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2007年11月29日 またまた爆窃団による貴金属窃盗被害?

福井県で2件の大きな窃盗被害が発生しています。
●福井市中央の宝飾品店「ジュエリーパリ」。
高級時計や指輪など計160点、総額約1億5000万円相当が盗まれた。大半が高級時計のロレックス。
同店2階の壁に40センチ四方の穴が開けられており、隣接するビルの空きテナントから同店の壁を破って侵入したと見られている。
ショーケースの防犯センサーが解除された上で盗まれていた。

●福井市和田東の入浴娯楽施設「いこいランド ロレル」の1階事務室のパソコン、コピー機各1台、館内の薄型テレビ6台、レジスター3台、掃除機4台、館内着70着が入ったダンボール箱3個 計200万円相当が盗まれた。
1階出入り口は施錠せれていたが外部に通じる2階ベランダの鍵はかかっていなかった。
1階の事務室も施錠していたが内部は荒らされていた。現金は置いていなかった。

「ジュエリーパリ」は爆窃団による侵入手口だと思われます。
壁に穴を開けて侵入。非常に荒っぽい手口です。
あらかじめ昼間に下見をしてショーケースの位置や防犯センサー、防犯監視カメラの位置なども全てチェックして、数名のチームで侵入します。
数分で犯行を終了する「短時間」での「組織での分業化された犯行です。
こうした窃盗団は、タケノコのように、次から次に実行犯が送り込まれてきています。

本日のニュースでは、宇都宮市の「カマシマ時計店」で06年11月、ワゴン車がシャッター扉に突っ込み、男が貴金属類約3000万円相当を盗んだ事件で、栃木・茨城両県警の合同捜査班は28日、ブラジル国籍の3人を窃盗容疑で逮捕されたとあります。
広域窃盗事件に関与した日系ブラジル人らをすでに計13人逮捕。被害は茨城や栃木、愛知など7県で計約2580件、総額計約2億3000万円に上るということです。

調べでは、3容疑者らは06年11月15日午前4時10分ごろ、宇都宮市大通り3の同時計店シャッターに、黒色ワゴン車で突入。店舗内に押し入ったうえ、ガラスケースをハンマーなどで壊し、高級時計など貴金属約60点(約2970万円相当)を盗んだ疑いです。
3容疑者は事件直前に2台の車を盗んで準備し、1台を突入車両に、別の1台を逃走車両に使用。貴金属はブラジル国内で売却した物もあるということです。売却金は、生活費や覚せい剤の購入費などに充てていました。

 こうした窃盗団に対しては、
1)「狙わせない」ための見せる防犯システム。
2)「建物の中に入らせない」ための外周警備システム。
3)「犯行を継続させない」ための音と光による威嚇撃退、そして「霧」による視覚を遮る。
4)「犯行時間を長引かせる」ための「防犯シャッター付きショーケース」。
といった防犯対策が有効です。

泥棒にとって「ハイリスクハイリターン」な貴金属店などの場合、現状の警備会社のシステムに上記防犯システムを付加されている店舗も多くなってきています。

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