防犯ブログ

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2009年11月19日 中国人窃盗団「ガラス破り」で空き巣。「ガラス破り」の手口と防犯対策。

中国人窃盗団が逮捕されました。その侵入手口は「ガラス破り」です。

●兵庫県警と警視庁は16日夜、窃盗と住居侵入の疑いで神戸市中央区雲井通、A(24)、B(31)ら中国籍の男計8人を逮捕した。空き巣を繰り返す窃盗グループとみて調べる。

 8人のうちA容疑者ら4人の逮捕容疑は10月26日、兵庫県西宮市の男性会社員(58)宅に侵入、指輪などの貴金属33点約670万円相当と現金12万円を盗んだ疑い。
B容疑者ら残る4人は11月4日、大阪府豊中市の無職の男性(67)宅から腕時計など21点約89万円相当と現金約1万円を盗んだ疑い。
兵庫県警捜査3課は、窓ガラスをドライバーなどで割って侵入したとみている
(2009/11/17 イザより引用)

「ガラス破り」という手口は、一戸建て住宅では「無締り」(42.1%)に続41.6%を占める手口です。
この「ガラス破り」は大きく分けると3つの方法があります。

1.こじ破り
最も多いのは「こじ破り」と呼ばれるもの。これは、引き違い窓の錠前部分をドライバーでこじるようにして手が入る程度の穴をあけ、サッシのクレセントを直接開錠してしまう方法。 「こじ破り」(「三角割り」とか「三点割り」と呼ばれることもある)は日本独特のガラス破りの方法です。あまり大きな音が出ず、短時間で解錠ができてしまいます。
道具はドライバー1本。ポケットに入る程度の大きさですんでしまいます。

2. 打ち破り
破壊音を気にせず、物を投げ込んだり、ハンマーでガラス窓を叩き壊して侵入する大胆極まりない方法。
外国人窃盗団が数分の短時間で犯行を終える時などに行うことも多い手口。
破壊音を気にせず住民や警備員が来る前に目的を達成してしまおうとする大胆極まりない方法です。
使われる道具としては、ドライバーや小型バールなどポケットやコートに隠して携帯できるものや、ボストンバック等で運ぶことができる中型バール・ハンマーなど。その家にあったレンガ、植木鉢などを使用する場合もあります。
ガラスが割れるときの音は大きく120デシベルも出ます。

3.焼き破り
最近増えている方法。ライターなどでガラスを焼き、水をかけてひびを入れるというもの。
音も出ず、技術がいらない手口。手口の特性上誤って火事になってしまう可能性もある。 最大の特徴はかすかな音しか出ないことにあります。道具はポケットの中に入ってしまい分かりにくいです。

こうした「ガラス破り」に対する防犯対策はいく通りかあります。
●「ガラスそのものを強化し割れにくくする方法」。防犯ガラス、防犯フィルムを貼る。
●窓に窓ロックなど補助錠を設置し、クレセントを開錠されても開かないようにする。
●ガラスに近づいた時点でベルが鳴るように外周警備を行う。
●ガラスを割った時点でベルが鳴るようにガラス破壊検知センサーを設置する。
●窓をこじ開けられた時点でベルが鳴るように窓・扉開閉検知センサーを設置する。

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