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2012年04月04日 5年連続ワースト1位 ハイエースが狙われる理由

「ハイエースが5年連続で1位!」。
何のランキングかというと、なんと「盗難された車」のランキングなのです。
社団法人日本損害保険協会が3月21日に発表した『第13回 自動車盗難事故実態調査結果』によると、損害保険会社が2011年11月に保険金を支払った自動車盗難の事案のうち、もっとも多かったのはハイエース(トヨタ)の盗難でした。しかも5年連続でのワースト1位。
その事実の背景に、いったい何があるのでしょうか。

ハイエースは積載量の多いワンボックスカーで、身近なところでは宅配業者や電気工事事業者が使っていたり、送迎バスとして利用されたりしています。そのため「商用車」というイメージのあるハイエースが「最も盗まれている自動車」だと聞くと、不思議に思う人もいるはずです。
実際、この調査結果でも2位にセルシオ、3位にランドクルーザー、4位にクラウンと高級車や多機能なSUV車が名を連ねており、ハイエースだけが浮いているようにも見えます。

同協会の調査結果では、ハイエースが盗まれる理由として1つは「耐久性に優れ部品の汎用性もあり、海外での人気が高い」こと、もう1つは「イモビライザの標準装備が進まずセキュリティが低いことから、自動車窃盗団の標的となっている」ことを挙げています。
しかし、耐久性や汎用性のある車は他にもあるはずで、盗難防止のためのイモビライザについても新型車については標準装備が進みつつあるという。
ならばなぜ...と考えたとき注目したいのが、ハイエースの持つ「改造車のベースとしての魅力」です。

ハイエース愛好者のなかには、周りに流線形のエアロパーツをつけたり、内部を改装したりして楽しむ人たちがいます。
そうした人たちのために専門誌が発行されており、ハイエースを専門に改造する専門店も多数存在します。
ある専門誌では、約200もの専門店が紹介されていました。
彼らは後部座席に革張りのソファを設置してラウンジのようにしたり、競技バイクやスキー板といった大型のレジャー用品を運搬するための改造を施したりする「バニング」の腕を競います。
専門誌でとりあげられているのはいずれも、こうした改装に300万円以上をかけている人ばかり。車体そのものよりも改造費のほうが高くついていることも珍しくないようです。

そうした視点で捉えると、ハイエースはすでに充分に高級車であり、機能面でもSUV車に勝るとも劣らないことがわかります。そこにも、セルシオやランドクルーザーよりも「盗まれる理由」があると考えられそうです。
冒頭に挙げた調査によれば、車両の盗難が最も発生する場所は屋外の契約駐車場で、全体の41.2%。ところが屋内の契約駐車場での盗難は全体の1.6%とグッと下がります。
まずは駐車場を入念に選ぶところから始めたほうがよさそうです。
<オリコン 4月4日(水)10時0分配信より>

ハイエースの盗難、というニュースをよく目にしました。
自動車に詳しくないもので、なぜハイエースが狙われるか、よくわかっていなかったのですが、この記事を見るとその理由がわかります。
愛好者が改造したパーツ目当て、もしくは改造後に価値が上がった車両本体が犯罪者に狙われる理由の一つということです。
取り付けたパーツをばらして、別の自動車に再利用することもできるし、改造車に興味のある愛好者へも高く転売できるということのなのでしょう。

改造に300万円以上もかけるのが普通ということです。
一般的に改造というと、本人だけの好みを活かしたり、性能を改良するもので、お金を掛けるというイメージがあまりないのですが、自動車に関しては、ソファを革張りにするなど、お金を掛けて高級感をさらに高めるという意味合いもあるようです。
その為にはお金を惜しまない、愛好者達が多いようです。
専門誌だけで200も存在しているということですから、その愛読者の数はかなりのものでしょう。

これだけ人気がある、たとえ一部の熱狂的なファンだとしても、かなり強力な需要が存在しているということになります。
犯罪者は強い需要を見逃しません。
それに対する供給が、窃盗などの犯罪だとしても、もうかると分かれば関係ありません。

記事にもありますように、屋外と屋内の駐車場では、被害に遭う可能性が大幅に変わるということです。
可能な限り、屋内の駐車場を選ぶと共に、屋外の駐車場は、何らかの防犯対策が行われているところを探すべきです。
防犯カメラや、敷地内への侵入を防ぐセンサーなどが設置されたところでないと、利用者としては心配です。
駐車場側とすれば、そのような防犯対策済みの駐車場でないと、利用されない恐れがあるということに注目すべきです。
屋外でだだっ広いだけの駐車場では、利用者に対するセールスポイントにはならない、防犯面でのマイナスイメージの方が大きくなるケースも想定されます。

防犯対策済みであっても、被害に遭うことはあります。
100%完璧ではないでしょうが、防犯対策をすることによって、被害に遭う可能性はグンと減ります。
これが事前の防犯対策の効果となります。

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