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2005年11月10日 壁破り宝石盗続発。路地裏が狙われています。爆窃団か?

 東京・有楽町で9日未明、宝石店の外壁に穴が開けられ、店内から約1000万円相当の宝石や指輪などが盗まれそうになる事件がありました。

 防犯センサーが反応したため、犯行グループはいったん盗んだ宝石類を店内に残して逃走。今回の未遂事件を含め、有楽町では今年6月以降、店の外壁に穴が開けられて宝石類が盗まれる事件が3件続いており、警視庁捜査3課は警戒を強めています。また、手口から、中国系外国人窃盗団「爆窃団」による犯行の可能性も視野に入れて捜査しているとのことです。(読売新聞 11月10日付け記事より引用)

宝石貴金属店の防犯対策
壁破り対策システム

 ●9日午前1時45分ごろ、千代田区有楽町1の雑居ビル1階の貴金属・時計店で、店内の防犯センサーが反応。同署員が駆け付けたところ、外壁が壊され、店内から、宝石類約50点が入った手提げカバンと、円筒形の油圧ジャッキやバールが入ったスポーツバッグが見つかる。

 ・犯行グループは、同店と隣接するビルの約50センチのすき間に差し込んだ油圧ジャッキを伸ばし、同 店の換気口周辺の外壁などを破壊。約50センチ四方の穴を作り、店内に侵入したと推測される。

 ●有楽町では、複合ビル「日比谷シャンテ」で6月17日夜〜18日朝、3階時計店から約6100万円相当の高級腕時計が盗まれた。同ビル1階の外壁に穴が開けられ、近くでジャッキや角材が見つかった。

 ●有楽町の別の宝石店でも7月23日夜〜25日朝、外壁に穴が開けられ、約2億円相当の宝石類が盗まれた。

 3件の事件は、半径50メートル圏内で発生。
 宝石店側の壁は事前に電動ドリルなどで亀裂を入れておく一方、隣接ビル側の壁は板を当てるなどしてジャッキの力を分散させて、宝石店側の壁だけを壊していたと考えられている。

 ★中小の宝石店が集まる有楽町は、〈1〉路地裏が多く、人目に付きにくい〈2〉ビル間のすき間が狭く、ジャッキを使った「壁破り」を行いやすい――ことなどから、犯行グループに狙われたと分析している。
 
●台東区上野でも10月27日、宝石店の壁に穴が開けられ約4000万円相当の宝石などが盗まれた。

 ジャッキで外壁を破壊する手口は、1980年代後半から98年ごろまで、全国で窃盗を繰り返した「爆窃団」が多用していたことから、捜査3課では、爆窃団が再び活動を始めたか、爆窃団の手口をまねたグループの犯行とみている。

宝石店には、犯行を継続させない「霧による威嚇」をお勧めします。

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