防犯ブログ

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2019年05月24日 「イライラしていた」マンション12階から消火器を投げ落とす

先月、大阪府堺市のマンションから消火器が投げ落とされた事件で、49歳の男が逮捕されました。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、韓国籍の会社員の男(49)です。
男は、先月6日夜、堺市堺区のマンション12階から消火器を投げ落とし、敷地内を巡回していた男性警備員(53)を殺害しようとした疑いが持たれています。
警備員にけがはありませんでした。

警察によりますと、男は、このマンションの住人で、防犯カメラの映像などから事件への関与が浮かびました。
男は「イライラしていた。消火器を投げ落としたが、人を殺そうとは思っていなかった」と話しているということです。
<4/18(木) 12:14配信 ABCテレビより>


高層マンションから消火器を投げ落とそうとする者の犯行を物理的に阻止することは限りなく不可能に近いでしょう。
何十人もの警備員が常駐し、巡回していれば取り押さえるなどできますが、一般の住民を装ってその場にいれば自然に消火器をつかみ、そして投げることが可能になります。

消火器に限ったことではありませんがこのような暴力行為を防ぐことはできないと考えた方が良いでしょう。
今回の現場には防犯カメラが設置されていたようですが、残念ながら防犯カメラでは犯行を未然に防ぐことにはつながらなかったと言えます。

他の現場では効果があるかもしれませんが、今回の犯人のようにイライラしていて防犯カメラによる映像監視のことまで考えられない状況下では効果が低くなってしまいます。
冷静な状況下では効果があったかもしれませんが、緊張状態や不安状態の犯人が相手だと話が違ってきます。

多くの犯罪者の犯行時の心理状態は緊張状態や不安状態で安定していません。
そのような状況下の犯罪者にも効果がある対策を行う必要があるでしょう。

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