防犯ブログ

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2021年08月05日 コンビニ 商品棚にゴミを捨てる客

東京オリンピックが開催され、緊急事態宣言下の東京都。テレワークや外出自粛でコンビニエンスストアで買い物を済ませようとしている人が多いのか、筆者が働く店は忙しい。そんななか、謎のクレームや迷惑客が相次いでいる。

ストレス発散のため? 本部まで謎クレーム
コンビニで長く働いてきた筆者。辞めていた時期もあるが、現在はライター業の傍ら、知り合いの店長に「人手不足」を理由に頼まれ、空いた時間だけ手伝う生活をしている。
 
先日、筆者が出勤すると、バックヤードにある防犯ビデオを店長と本部の責任者がチェックしていた。店長が「ほら、全然関係ないでしょ! そんなことで、いちいち来ないで下さいよ!」と怒ったように言う。いったい、何があったのか。

本部の責任者が帰ると、店長が「ちょっと聞いてよ」と声をかけてきた。
 
通常、早朝に揚げ物などを用意する。朝7時半頃に揚げ物を買った客が、本部にこんな苦情の電話を入れたのだ。

「朝、〇〇の店舗で揚げ物を買った。食べてみたら腐っていた。どうしてくれるんだ?」

朝準備したものがすぐに腐るなんて考えられないことだ。もしも味がおかしかったら、直接店に来て苦情を伝えればいいだけのこと。

防犯ビデオを確認すると、その時間は中年男性が商品を購入していた。今まで見たことがない客だったが、結局それ以降は連絡がこなかった。男性は何のために苦情を入れたのか。

たんなるストレス発散に過ぎないだろう。

ポットのお湯を勝手に拝借する
店には電気ポットが置かれている。これは通常、カップ麺などのお湯を必要とする買い物をした客が使うものだ。

もしも他店で購入したものにお湯を使わせてもらいたい場合は、何かその店でも商品を買ったうえで店員に事情を説明すれば、たいていの場合は大丈夫だ。商品さえ買ってくれれば、断る理由はない。ただ、世の中には図々しい人たちが存在するのだ。

ある日、レジの裏にレゲエミュージシャン風の男性の写真が貼られていた。何回か見たことのある客だ。万引きでもしたのだろうか。店長が怒気を込めて言う。

「この男、とんでもない奴なんだよ。外からカップ焼きそばの大盛を持ってきて、しばらく店内を歩いて、スタッフがレジをやっている間に、堂々とお湯だけ拝借して出ていきやがった。こんな勝手なことされるわけにはいかないので、またやろうとしたら注意しようと思ってね」

前述のように、安いものでも買って「すいませんが、お湯を使わせてもらえませんか?」と断ればいいだけなのだ。


そんな話をしている矢先に......
店長と会話をしていると、いきなり顔色が変わった。そして、今まさに電気ポットの前でお湯を入れている若い女性に詰め寄った。

「このカップ麺、うちの店で買ったものですかね?」
「違います」

「浜さん(※筆者)、この人、店で何か商品を買ったの?」
「知りません」

店長は女性客に「今回はいいですけど、勝手にお湯だけ使用されるのは困りますよ」と注意する。彼女は頭を下げて詫びていたが、なんでこう常識がない人が多いのであろうか。

ガムシロップや砂糖を持ち去る
それにしても信じられないのは、コーヒーマシンの横に備え付けられているガムシロップ、砂糖、ミルク、ストローを大量に持っていく人だ。

窃盗みたいなものである。

面倒なことに、最近は注文が入ったらストローをわざわざ渡さなければならなくなった。店側はこれらを勝手に持ち去ろうとする人を見つけたら注意するのだが、レジなどで忙しいときにカバンに入れられたら、恐らくわからないだろう。

空き缶やゴミだけ捨てていく
先日、店長が「なんだよこれ!」と怒り声をあげた。そこには、店では売られていない種類のドリンクの空き缶が商品棚に置かれていたのだ。

防犯カメラでチェックする。

男性が空き缶を持って入店した。現在はコロナ対策などで店内にはゴミ箱を設置していない。どうやらゴミだけ捨てにきたらしい。

じつは、これがいちばん迷惑だ。

男はしばらく店内をウロウロしながらゴミ箱を探している様子。ほとんどの人は、ゴミ箱がなければ諦めて出ていくのだが、その男は驚きの行動に出た。

なんと、空き缶を商品棚に放置した。もしも他の客が間違って手にしたら嫌な思いをさせてしまう可能性だってある。

コンビニを何だと思っているのか。レストランや喫茶店でも同じような行動をするのか。

お湯を使いたい場合と重複するが、店内にゴミ箱がない店で、どうしてもゴミを捨てたい場合は、店で何か買ったうえで店員に「すいませんが、捨ててもらえますか?」と言えばいいだけだ。これは特にルールとして決められているわけではないものの、ほとんど店では"善意"で捨てさせてくれるだろう。

一般的なマナーや社会常識は守って欲しいものだ。
<8/2(月) 8:55配信 週刊SPA!より>


コンビニに限らず、店と客、そして客ではない者との間で発生するトラブルは様々です。

店で買った食品が腐っていたという嘘のクレーム、ポットのお湯を勝手に拝借する、ガムシロップやミルクを大量に持ち帰る、商品棚にゴミを捨てていく、店のゴミ箱への不法投棄などです。
これらのトラブルで役立つのが防犯カメラの記録映像です。

本部の責任者から店側の過失を疑われても防犯カメラの映像によって潔白を証明することができる場合があります。
また、現行犯で捕まえたクレーマーが証拠を出せと開き直ったときに証拠として示すことができますし、警察などの第三者に提出することもできます。

ゴミを不法投棄する人の映像や写真を店内に張り出せば、次回以降の犯行を抑止することにつながるかもしれません。
もしゴミを捨てた犯人が自分の写真が店内に張り出されていることに気づいたら、そこで次も同じような犯行を行おうと考えないでしょう。

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