防犯ブログ

  • 犯罪手口
2006年10月10日 1670万円も家に置いておくなんて・・・

茨城県鉾田の農家より10月8日 午後9時5分に警察に第一報が入りました。
「自宅が荒らされ、金庫がなくなっている」

その農家は6人家族。午後6時から午後9時までの3時間外出していた時に泥棒に入られました。
そこまではよくある窃盗事件・・と思いきや、被害金額を聞いて驚きました。

なんと1670万円!!
重さ80キロの金庫内に約1300万円、寝室・子供部屋に約370万円。
その金額の多さにあぜんとしてしまいます。
なんでそんな多額の現金を自宅に置いていたのか??と思ってしまいますよね。

侵入手口は「ガラス破り」。廊下の窓ガラスが割られていました。
周辺には複数の足跡が残されており、窃盗団による被害ではないでしょうか。
金庫は和室の床の間に置かれており、金庫ごと盗まれたようです。

一言で言えば、「金庫を過信しすぎ」ということです。
何度かこのブログでも触れていますが、「金庫は燃えない貯金箱」。過信して今回のように大金を入れておくのは危険です。

たまたま外出している時に泥棒に入られて運が悪い・・と思われますか?

いいえ、外出していたのは偶然ではなく必然です。
今回の犯行では、窃盗グループはその家に高額現金が置かれていることを事前に知っていたと見るべきです。何らかの情報を得てターゲットに選んだのです。
最近の窃盗団には「情報屋」として地元の暴力団が加わっていることも多いのです。

家族6人の不在時を狙ったのも、どこかで外出するのを確認して、犯行に及んでいるということです。

今回誰も家にいなかったし、犯行途中で帰宅したりして犯人と出くわさなかったのは、家族の命という面ではむしろ幸運だったと考えるべきかもしれません。

窃盗団の多くは武器を持っており、犯行途中に家人と偶然出くわすと「居直り強盗」に変身・・というのも珍しくありません。

銀行金利は低いとはいえ、家に置いておくのは絶対にやめるべきです。
窃盗団の情報収集能力をあなどってはなりません。

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