防犯ブログ

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2019年07月27日 宅配業者を尾行して自分が発送した荷物盗む

宅配業者を尾行し、高級腕時計を盗んだとして33歳の男が逮捕された。実はその時計、男が発送したものだったという。

思いもよらぬ盗みの手口は去年、福岡市内の路上で実行に移された。
33歳の男は自らが送った荷物を宅配業者を尾行して盗んだという。これだけでは意味不明とも思える事件。

窃盗の疑いで逮捕されたのは無職で住所不定の男。
インターネットでのオークションにロレックスの腕時計を出品していた。
落札したのは大阪府の50歳の男性。価格は180万円と高価だったが...。ここまでは何ら問題はない。
しかし、この後の行動は予想外のものだった...。

男は去年8月、宅配業者にこの腕時計の配送を依頼。
荷物を担当者に引き渡すとなぜか後を追い掛けた。業者の軽トラックを車で尾行したというのだ。
停車し、担当者が離れた隙に軽トラックに近付いて荷物を盗んだというのだ。
この荷物、元々は自分のものだ。しかし、専門家によれば問題は所有者がうんぬんではない。
占有、すなわち業者が所有すべきところを侵した点だという。

男は現在、別の万引き事件で勾留中だ。佐賀県唐津市内のショッピングセンターで掃除機3台を盗んだとされ、容疑を認めている。
一方、高級腕時計の件については「事実はありません」などと容疑を否認している。
<6/26(水) 20:12配信 テレ朝 newsより>

窃盗というより詐欺の新たな手口でしょうか。

宅配業者を尾行し、自分が発送依頼した高級時計を隙を見て盗むという手口です。

盗んだ後に宅配業者が紛失、もしくは盗まれたということで被害金額分を請求し、保険金等を受け取るのが目的でしょうか。
1回は成功するかもしれませんが、2回目以降は宅配業者側、保険会社側に怪しまれるでしょうから連続しての犯行は難しそうです。
ただ、自分の所有物ではなく誰かから借りたものでも発送することは可能ですから1回限りの犯行として考えれば今後も発生する可能性はあります。

宅配業者、運送業者が荷物の配達中に駐停車し、荷台の扉が開けたまま配達先を訪ねている場面を見かけることがありますが、確かに短時間とは言え少し無防備な感じはあります。

単に扉の施錠だけでなく、車ごと盗まれる可能性もありますから防犯対策はより工夫する必要があるでしょう。

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