防犯ブログ

  • 犯罪手口(寺社仏閣)
2010年11月08日 埼玉 5神社で連続放火 さい銭泥棒が証拠隠滅のために

埼玉県東部の神社で相次いで発生した連続不審火で、埼玉県警捜査1課などは6日、非現住建造物等放火未遂容疑で、住所不定、無職の男(33)=特殊解錠用具所持禁止法違反罪で起訴=を再逮捕しました。
「火をつけたことは間違いない」と容疑を認めています。

男の再逮捕容疑は、10月24日午後9時50分ごろ、埼玉県宮代町百間の蓮谷稲荷神社で、さい銭箱に火を付け燃やそうとしたとされています。

一連の不審火をめぐっては、このほかにも10月20日から25日にかけて、春日部市、越谷市、杉戸町の計5神社で火災が発生。男は「全部自分がやった」と関与を認めているという。
「さい銭を盗む目的で神社に行き火を付けた。証拠が残るのをおそれて火を付けた」と供述しており、県警は現住建造物等放火や窃盗容疑でも立件する方針です。

男は10月26日午後8時ごろ、春日部市梅田の雷電神社で、さい銭箱の近くにいるところを、警戒中の春日部署員が職務質問。男の車の中からバールが発見されたため、特殊解錠用具所持禁止法違反の現行犯で逮捕されました。

男は10月上旬に出所。
一旦県内の実家に帰宅した後、車上生活を送っていました。
逮捕時の所持品は10円だったという。
<産経新聞 11月7日(日)16時8分配信より>

盗難と火災、それぞれ別の被害だと思いがちですが、このように盗難被害から火災被害へ発展する場合もあります。
今回は証拠隠滅目的ですが、他にも、自分がせっかく苦労して侵入したのに盗むものがないという勝手な理由から腹を立ててその腹いせに放火するという被害も発生しています。

盗難被害の場合は、壊されたり盗まれてもお金や時間をかければ元の状態に戻せることもあります。
しかし、火災被害の場合は、建物や人の命を損なう危険性があります。
被害額が莫大なものになる場合もありますし、人の命を損なった場合は元の状態には戻せません。

事前の対策を行うのは、そのような大切なものが万が一の被害に遭わない為です。
さい銭というせいぜい数千円の現金を盗む為に、神社全体が放火されてしまうというのは、被害者の方からすれば許せない、考えられないことでしょう。
あのとき〇〇〇の対策をしておけばよかった、などと後悔するという言葉では到底済ますことができない被害となるでしょう。

もちろん事前に対策を講じていれば、全ての被害を未然に防ぐことができる、という訳でありません。
しかし、被害に遭わない可能性はぐんと高まるのは明らかです。
対策を講じているところとそうでないところ、どちらが犯罪者にとって犯行を行いやすいかは明らかです。
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