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2023年03月10日 飲食店での迷惑行為動画 過去のものでもSNSで拡販する可能性

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 ペッパーフードサービスが運営する外食チェーン「いきなり!ステーキ」で、利用者による迷惑行為の動画がSNSで拡散していることが判明したとして、同社は2月9日、警察に相談していると発表した。

 拡散しているのは16秒の動画。利用客がソースの容器に直接口につける行為を映している。

 同社の発表によると、迷惑行為があった店舗(フードコート)は2022年5月31日に閉店しているという。拡散する動画については「信頼関係を損なう重大な事案であると重く受け止めている」「お客さまが写真または動画をご覧になることで、不快な思いをさせてしまうことは大変遺憾」とコメントした。

 同社は2月3日午前に警察に相談し、今後の対応を検討しているという。

 飲食店では、迷惑行為が相次ぎ発覚している。回転寿司チェーンのはま寿司やスシローのほか、うどんチェーン資さんうどんなどでも、迷惑行為がSNSを通じて発覚。2月6日には回転寿司チェーンすし銚子丸でも、共用ガリの箱の中から加熱式タバコの吸い殻が見つかったとして、運営会社が警察に相談したと発表している。


<2/10(金) 12:05配信 ITmedia ビジネスオンライン>


動画の投稿と炎上

 飲食店での迷惑行為が相次いで発覚し、ニュースで取り上げられています。

 動画が撮影されたのは最近のものだけでなく、過去のものが最近SNS上で拡散、炎上するなどしているケースもあるようです。

 動画の投稿者(加害者)の保護者が代わりに謝罪したり、被害者がそれを拒否して警察に相談したり、また、加害者が責任を感じて学校を辞めたり、様々な展開を見せていますが、共通するのは「なぜ投稿したのか?」という点につきます。

 かっこいい、度胸がある、大胆、すごい、勇気があるなどSNS上で称賛、話題になることを期待する承認欲求が根本にあると思いますが、どれも的外れで見当違いな発想のように思います。


想像力が乏しい人が増えている

 若い人に限らず、想像力に乏しい人が増えているような気がします。

 自分がこのように行動したら(発言したら)、次(その直後)はどうなるか、その結果相手はどのような行動をするか(感じるか)と、自分の行動の次、次、次と予測、想像すると展開がある程度分かります。

 自分の最初の行動に対して、次の予測が全然異なるものであった場合、結果は最初に予測していたものから大幅に変わってしまいます。

 この予測と結果の幅を狭めるのが、経験を重ねることによって予測の精度を高めることではないでしょうか。


どうすれば想像力を高められるか?

 自分が行動し、次に相手が行動する、これを繰り返すものの一つにゲームがあります。

 例えば、囲碁や将棋は、自分が打ち(指し)、その手に対して相手が考えて打ち(指し)、また次に自分が打つ(指す)という繰り返しです。

 相手の手を想像し、自分の手を決める。

 相手の手は1パターンではありませんので、いくつかのパターンを考えて、その次の自分の手を考える。(頭の良い人は多くのパターンを読むことができます)

 相手が自分の考えていた手とは違うものだった場合、戦局が大きく動きます。(優位に立ったり、不利になったり)


練習を重ねる

 囲碁や将棋に限らず想像力を高めるものはいくらでもあります。

 トランプでも麻雀でもテニスでもネットゲームでも何でも良いので自分に合うものを見つけ、練習を重ねることで経験値が増えることで、判断力、決断力も高まるでしょう。

 KY、空気の読めない人というものがいますが、まさにこの想像力が極めて欠如している人だと言えます。

 自分の発言によって、相手がどう思うか、ということが全く想像できないのです。(想像する能力がないというより、想像するという発想自体がない)


迷惑行為を行った結果

 今、話題になっている動画投稿者のその後を推測してみます。

 迷惑行為の動画をSNS上に掲載する、SNS上で多くの人の目に触れる、批判される、炎上する、SNS以外でも話題になる、自分の家族や友人が目にして幻滅される可能性も。

 不衛生な動画の場合、企業にとって大きなマイナスイメージとなる、利用客が減少し大きな損失を招く、動画を投稿している者が判明した場合、企業から損害賠償請求で訴えられる、多額の支払いが発生する、未成年者の場合親がその責任を負う、親は大きな迷惑を被る。

 動画投稿から数年後、ある企業の採用面接を受ける、面接官がネット上、SNS上で検索すると、投稿者の名前が出てくる、当然迷惑行為を行うような犯罪者は採用しない、これが何社も続き、就職できなくなる。

 仮に就職できたとしても、数年後、上司や取引先相手の人がネット上、SNS上を検索したら、投稿者の名前が出てきた、社内で問題となり、解雇された。

 これら一連の流れはあくまでも私の勝手な推測で、この通りにはならないでしょうが、それほど突拍子もない推測ではないと思います。

 単純なその場のノリで行った行動が、自分の将来を大きく動かす結果になる可能性がある、これを想像することは非常に重要なことです。

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