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2011年03月02日 すき家に強盗 1日に4件 強盗マニュアル流出!

全国の人気牛丼店「すき家」で28日、強盗(未遂含む)事件が4件相次ぎました。
神奈川・横浜市と藤沢市の2件は、同一犯の可能性が高いとみて警察が捜査。
東京都足立区、静岡県浜松市でも被害が発生しました。
業界最多店舗を誇る同チェーンでは近年、強盗事件が急増。
食券ではなく現金での受け渡し、郊外店舗の多さなどが原因とされていますが、インターネット上では"すき家強盗マニュアル"が出まわり、標的となってしまっているようです。

東京、神奈川、静岡...。すき家が1日4件の強盗事件に見舞われました。

28日午前3時45分頃、「横浜善部町店」では男2人が強盗未遂。
同4時55分頃には「藤沢湘南台店」で、同じく2人が現金約8万円を奪い逃走しました。
2件とも1人は黒の目出し帽に刃物、1人は黒っぽいダウンジャケットに金属バットを所持。
2店間の距離は約7キロで、県警は同一犯の可能性が高いとみて強盗容疑などで捜査を進めています。

同1時47分頃には「足立六木店」で2人組の男が強盗未遂。
同4時15分頃には「浜松中央店」で男性1人がアイスピックで女性店員を「お金を出して」などと脅し、現金5万円を奪い逃げました。

24日に「小田原扇町店」で約30万円が盗まれるなど、今年は2か月だけで少なくとも15件の強盗事件が発生しています。

すき家は、業界1位の1542店(吉野家1154店、松屋824店)。
すき家を運営するゼンショー社では、店舗数の多さ、食券ではなく現金での受け渡し、夜間は人気が少ない郊外店舗の多さなどを被害の原因に挙げています。

一方、インターネットの掲示板では、すき家をターゲットにした"強盗マニュアル"が出まわっています。
すき家は「多額の現金をレジにため込む」などと指摘。
ライバルの吉野家は「危険が伴う深夜は必ず2人態勢」、松屋は「券売機による鉄壁のディフェンス」とし、すき家の"弱点"を解説しています。
ちなみに、昨年の発生件数は「すき家57件、吉野家7件、松屋0件」としています。

ゼンショー社は、事件報道の過熱、ネット上での書き込みが犯罪を助長しているとみています。
<スポーツ報知3月1日(火)8時1分配信より>

すき家、吉野家、松屋、それぞれ展開している店舗数は違いますが、明らかにすき家での強盗事件が多いようです。
その原因として、多額の現金をレジ内にため込んでいるなどの社内の事情に詳しい者しか分からない情報が載っているマニュアルがインターネット上に流出した為だと分析されています。

競合先である吉野家では深夜は2人態勢、松屋は券売機による鉄壁のディフェンスという防犯対策が功を奏していると見られています。
昨年の松屋の強盗件数0件というのを見ると、券売機による鉄壁のディフェンスというのはあながち間違いではなく、非常に効果を発揮しているようです。

券売機より現金での授受の方が、コストを考えると、安いように感じますが、強盗などの防犯対策まで考えた時には話は違ってきます。
強盗対策として、券売機や携帯電話、カードによるクレジット決済など出来る限り現金を使わない方向に進む可能性もあります。

営業時間中の強盗に限らず、営業時間終了後、多額の現金を店舗内に置いたままにしておくのは非常に危険です。
金庫内保管という対策が意味をなさないような金庫盗難事件が多発しています。
その場で金庫を開けることができなくても、運び出し、別の場所でゆっくり時間をかけて開けるという犯行に変わっています。
(強盗対策では有効だとしても)営業時間外に券売機内に保管しておくのは、金庫同様それごと盗みだされる可能性もありますので、安全とは言えません。

防犯システムや防犯カメラの設置などのハード面での対策だけでなく、現金の保管方法や預け入れ方法など運用面(ソフト面)での対策も同時に行わなければ効果的な対策とは言えません。
対策というと、まずハード面での対策の実施、そしてそれだけで終わりがちですが、ソフト面での対策も重視しなければなりません。
店舗の強盗対策

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