防犯ブログ

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2009年08月31日 万引き犯の警察への通報率21.5%

日光市立中学校の男性校長(58)が、めだかとねじを万引きしたという記事が毎日新聞に掲載されていました。
21日夜、市内のホームセンターでメダカ数匹とねじ(計185円相当)を盗んだとしています。男性校長はメダカを店員に袋に入れてもらった後、レジで支払いをせずに店外へ出たところを警備員に発見されました。世も末だという気がします。

その万引きに関して 毎日新聞 2009年8月26日記事の中でちょっと気になるデータが掲載されてましたのでご紹介します。 
■08年の東京都内の万引き検挙・補導者数は1万2695人で、5年前の約1.5倍に増加している。

●警視庁が設置した有識者らによる調査研究委員会(委員長、坂井昭宏・桜美林大教授)は09年の検挙・補導者のうち1050人に聞き取り調査し、動機などを分析した。
・万引きなどの再犯者226人を詳しく調べたところ、発覚回数と通報回数を比べた通報率は21.5%で5回のうち4回は見逃されていた。
・少年に動機を尋ねたところ「ゲーム感覚」との回答が26.8%と最多で、高齢者を含む全検挙・補導者の約6割が「捕まると思っていなかった」「何も考えていなかった」と回答した。

●NPO法人「全国万引犯罪防止機構」(万防機構)が、小売業者に書類作成などで警察署に滞在した時間を聞いたところ
・30分〜1時間が33.6%で最も多く、2〜3時間も13.5%あった。

万引きが軽い気持ち、ゲーム感覚で行われている実体と、警察に届けると時間がかかることが原因で万引きを見つけても警察に届けないケースが多いということがわかります。個人商店の場合には場合によっては営業を一時停止することになる場合もありますので、届けたくても届けることができないというのが実情だと思われます。
そして、「見付かっても代金を支払えば警察に通報されない」ということが、より安易に「万引き」をさせる要因になっているのです。

同委員会は、代金を弁償すれば警察に通報しない店側の対応も規範意識の乏しさの一因になっているとみて、店舗責任者に全被害を届け出るよう求めました。
提言を受け警視庁は、被害届の書類を簡易な様式に変更するなどの具体策を検討するということです。

万引きというのは、即お店の利益に直結します。
万引きがしやすい店舗というのは、噂になります。以前に中学生に「万引き防止器のついていない店はどこ」と聞いたら、「○○店」と答えたという話を聞いたことがあります。
店の出入り口に「万引防止器ゲート」があり、商品にタグがついているというのを、認識しているのです。

防犯カメラ万引防止器はそういう意味で「抑止力」になるのです。
但し、きちんと店側が対応をしないと「抑止」にも「予防」にもなりません。
防犯対策は最終的には「人」、それに係わる人の考え方であり態度だと思います。

万引きは窃盗です。
こういうステッカーだけでも、毅然とした態度で万引き犯に対して対応すれば抑止効果となるのです。

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