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2012年05月02日 チェコ 10トンの鉄道橋 白昼堂々盗まれる

中央ヨーロッパ、チェコの西部でこのほど、10トンの重さがある古い鉄道橋が白昼、分解され、盗まれる事件が起きました。
警察が捜査中です。

4月30日付の現地紙によれば、この橋は1901年、同国西部のカルロヴィ・ヴァリに建造されました。
窃盗グループはクレーンを使って橋を分解し、トラック数台に分けて運び出しました。
金属を売って金に換えることが目的とみられます。

同国鉄道部門の報道官によると、約200メートルの鉄道レールも盗難に遭いました。
グループが橋を分解しているところをパトロールしていた警察が見つけましたが、鉄道部門が発行したと見せかけた偽の文書を提示されたという。

現地警察によれば、橋の盗難による被害額は約12万コルナ(約50万円)。鉄道部門では100万コルナと試算しています。
<毎日中国経済 5月2日(水)15時12分配信より>

白昼堂々、鉄道橋が盗まれるという驚きの事件です。
周囲は無人で、誰にも気付かれなかったのでしょうか。
古い鉄道橋ということですから、利用されていなかったのかもしれませんが、もし、普段使われていた鉄道橋が盗まれていたら、大規模な人的災害となった可能性もあります。
単なる金属盗難事件では済みません。

橋の被害額としては50万円程度と見られていますが、普通、橋はそのような金額では造ることはできません。
多くの人が関わり、また、多額の費用と、手間と、時間が掛かります。
実損額としては数十万円ではありません。
このように盗難の被害額と、被害者が感じる損額額との差が生じることが多々あります。
単なる盗難事件では済まない、二次的、三次的な被害をもたらす被害というものもあります。

防犯対策を行う場合は、盗まれた後、侵入された後のことまで考えて行うことが必要です。
思わぬ被害、予想もしない被害が発生することもあるのです。

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