防犯ブログ

  • 犯罪情勢
2007年11月07日 犯罪者の3割が再犯者 過去60年の犯罪分析

 法務省は6日、07年版「犯罪白書」を公表、過去約60年間の犯罪を分析したうえで、犯罪者の約3割が再犯者で、全体の6割近くの事件を再犯者が起こしていることを指摘しました。
白書は「初犯の段階で犯罪の原因を徹底的に解明し、防犯 対策の為に個別具体的な処遇を行っていく必要がある」と提言しています。

 法務省は、1948年〜昨年9月に有罪判決が確定した成人受刑者ら100万人を無作為抽出して調査。その結果、約29%が有罪判決を2回以上受けた再犯者で、また、交通事件を除いた総犯罪件数の約58%を再犯者が起こしていました。

 最初に窃盗罪で有罪判決を受けた場合は約45%、覚せい剤取締法違反罪では約42%、傷害や暴行罪では約33%が再び犯罪に手を染めていました。殺人罪では約17%が再び事件を起こしており、殺人のケースも約0.9%ありました。

 再犯者の年代別では、初犯は20〜24歳が約43%を占め、以下25〜29歳は約19%、30〜34歳は約12%だった。一方、10回以上犯罪を繰り返す「多数回再犯者」は、50代が約41%で最も多く、60代が約33%、40代が約15%の順でした。

 こうした実態を踏まえ、白書は「刑事司法機関同士のほか、就労、教育、医療福祉、民間団体などとの連携の必要性が高まっている」と指摘しています。

 この報道を目にした時に「刑務所に入りたいから犯罪を繰り返す高齢者がいる」といったニュースを思い出しました。刑務所にいたらご飯や寝る所には困らないといいます。
 確かに、一度刑務所に入ってしまうと、刑期を終えて社会に出ると仕事の受け入れ先が少なく、たちまち生活に困り、また犯罪を犯してしまうという最悪のサイクルになり再犯者が6割といった結果になってるのではないでしょうか。
 最近、前に犯罪を犯した方と話す機会があり、その方が教えてくれました。
「一度犯罪を犯した人間は、今足を洗って普通の生活していてもその血は一生なくならない。今は理性で抑えられているがその理性が無くなった時はまた犯してしまうだろう。」その言葉を聞いた時、寒気を感じました。
 
 もっとこれからの社会の為に刑務所のあり方や出所したあとのフォローや再犯の防止策などを考え、国がもっと防犯 対策に対し具体的な処遇を行っていき、平和な世の中になる事を願っております。
本当の防犯 対策はそこから始まるのではないでしょうか・・・。

加盟企業専用ページはこちら