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2011年04月04日 沖縄 警察学校の学生、卒業試験盗み、同期生で回し読み

県警(村田隆本部長)は30日、警察学校の教官室にあった卒業試験問題と模範解答を持ち出したとして、いずれも県警察学校初任科短期課程47期生の学生で23歳の男性巡査2人と男性巡査(28)1人の計3人を窃盗容疑で書類送検したと発表しました。
3人は停職1~3月の懲戒処分を受け、同日付で依願退職しました。
ほかに試験問題などを盗み見たとして26~29歳の男性巡査3人を減給6月(100分の10)としました。

盗んだ問題などはコピーされ、学校の同期47人全員が回し読みしていました。
全員事実を認めており、所属長注意を受けました。
試験が行われたのは2月17日。
ほぼ模範解答通りだった巡査がいたため不審に思った教官らが調べて発覚しました。

県警によると、退職した3人は2月11日午前11時すぎ、うるま市の警察学校教官室にある無施錠の机の引き出しから、初任補修科短期課程の卒業試験問題と模範解答を盗んだ疑い。
うち2人は午後にも教官室に入り、問題などを持ち出しました。
盗まれたのは全9科目中5科目で、学校内の総務室にあるコピー機で4部ずつ複写して、机に戻していました。

減給の2人は同日午前6時50分ごろ、1人は午後1時ごろ、教官室に入り試験問題と模範解答を盗み見たということです。
試験問題を保管していた学校教官の男性警部(41)も、管理不十分として戒告処分を受けました。

窃盗事件当日は祝日で、学校には当直教官が1人いました。
懲戒処分を受けた巡査6人のうち5人は10~11日の当番で、1人は自宅から戻ったところだったようです。

会見で県警の首席監察官は「極めて遺憾で深くおわび申し上げます。職員の指導を強化し、再発防止に取り組みます」と陳謝しました。
<琉球新報3月31日(木)10時5分配信より>

沖縄県の警察学校で教官室にあった卒業試験問題と模範解答を盗んだ同警察学校の学生が逮捕されました。
盗んだ3人が、同期の47人全員に回し読みしていたということです。
ほぼ模範解答通りだった巡査がおり、それを不審に思われて教官が調べたということです。
47人に回し読みすれば、一人ぐらいは模範解答通りに書いてしまう者もいるでしょう。
盗んだ3人に限定していれば完全犯罪が成功していたかもしれません。

また、試験問題と模範解答が無施錠の机の引き出しに一緒に保管してあることも大きな問題です。
普通の試験ではなく、卒業試験ですから、おそらくその警察学校では最も重要な試験ではないでしょうか。
盗もうとする者がいるぐらいですから・・・。
その保管がそのような無防備な状態には驚きます。
金庫に保管し、施錠する、また試験問題と解答は別々に保管するというのも常識だと思います。

盗まれた側にも責任があるというのは言い過ぎですが、盗まれる隙を見せ過ぎたと言えるかもしれません。
盗もうとした学生も無施錠の机の引き出しを開けて、その両方があったことに驚いたかもしれません。
ましてや警察学校での窃盗事件です。
泥棒というプロの犯罪者に対抗する防犯のプロである警察官を育てる機関でこのような失態は大きなイメージダウンです。
試験問題が盗まれた警察学校、そこでちゃんとした警察官が育つのかとさせ思われかねません。

試験問題など誰も盗まないだろうという油断があったのかもしれませんが、普通は気にも留めない物であっても、一部の人には大きな価値があるという物もあります。
油断は禁物、防犯対策の最初のステップです。
泥棒が狙いを定めるまで

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