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2011年07月01日 税務署員装う新たな詐欺にご注意!

税務申告の確認などを口実に、税務署や区役所の職員を装って訪問してきた男に「現金を見せて」と言われて、そのまま持ち去られる被害が5月中旬以降、神奈川県横浜市や川崎市で相次いでいます。
被害額はこれまでに確認されている4件で、約1千万円に上っています。
神奈川県警捜査2課は、同一の振り込め詐欺グループによる新たな手口の窃盗事件とみて、注意を呼びかけています。

同課によると、新たな手口は、息子や孫になりすました男が被害者宅に電話して、「税務申告でミスがあった。役所の職員にお金を見せなければならない」などの説明をして信じ込ませ、実際に税務署職員を装った人物が訪問し「現金を数える」「見せてほしい」などと現金を受け取りすきを見て持ち去るという。

こうした手口はこれまでに東京都や埼玉県で数件発生していますが、県内では5月中旬になって初めて確認されました。
5月23、24日に横浜市で1件ずつ、6月14日には川崎市で2件が発生しており、被害者はいずれも女性で80代が3人、60代が1人という。

川崎市の80代の無職女性が被害に遭ったケースでは今月14日、税務署員を名乗るスーツ姿の男が「納税額を確認したい」と女性宅を訪問。
応対している間に女性の親族をかたる男から電話があり、「納税のため現金を見せる必要がある」と言われ信じ込んだという。

女性は男に伴われ、金融機関で現金を引き出してともに帰宅。
男が「数えて確認する」と現金400万円を受け取ると、女性宅に電話がかかり、女性が電話を受けている間に男の行方は分からなくなったという。

同課は「『車に現金を数える機械があるので確認してくる』などとうそをつく場合もある。多額の現金などを預かるといわれたら、『詐欺では』と注意してほしい」と話しています。
<産経新聞6月28日(火)10時36分配信より>

詐欺の手口も日々進化しています。
複数犯による役割分担の犯行も非常に巧妙です。
特に高齢者となると、騙されたり、お金を奪われるのも仕方がないと思わせるようなずる賢さです。

騙されるはずがないと考えている人でも、突然の電話や訪問で、相手が上手の場合はあっさりと騙されてしまうケースもあるようです。
単に犯罪に対する心構えや具体的な手口に対する知識を持っているだけでは、騙されないとは断言できません。

そうなると、ハード面(機械)での補助に頼ることです。
防犯カメラを設置し、常に映像を記録する。
もし、詐欺で騙そうと考える犯罪者がいても、その場に防犯カメラがついていれば、自分の顔が映像として記録されている、これはあとで自分だと特定される危険性がかなり高い、そう考えるでしょう。
それなら、防犯カメラがついていない別の家をターゲットにしようという思考になりやすくなります。
この効果が、事前の防犯対策による抑止力です。

もちろん、ハード面だけでなく、ソフト面でも日頃から犯罪に対する知識を増やすなどの、個別の努力、つまり防犯意識を持ち続けることも必要です。
老人を狙った犯罪(について学びましょう!)
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