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2009年06月10日 パリの美術館で盗難事件発生!

インターネットでの新聞記事にこんな事件が掲載されていました。
「<ピカソ>スケッチ帳、パリの美術館で盗難…11億円相当
パリのピカソ美術館で9日、画家ピカソによる素描約30点が描かれたスケッチ帳(時価推定約11億円)が盗まれていたことが分かった。警察は、警報装置が作動しなかったことなどから、プロによる窃盗事件とみて調べている。

 調べによると、スケッチ帳は同館1階のガラスケースに展示されていた。9日朝、係員が紛失に気づいた。ケースに鍵はないものの特殊な器具がないと開けられないという。8日夜の閉館以降の犯行と見られる。

 スケッチ帳には、ピカソが1910〜20年代に描いたクレヨン画が残されていた。同館にはピカソの絵やデッサンなど1900点以上が収められている。」
(6月10日 毎日新聞から抜粋)

日本では仏像盗難が多発しており、海外では新聞記事の通り、美術品が盗難事故に遭っています。
今回の事件では警報装置(防犯装置)が作動していなかったと報道されています。
どうして警報装置が作動しなかったのか?までは掲載されていませんが、もし本当に作動していなかったのならちょっと不思議です。

美術館など一般の方などに公開している場所では、お客様が自由に鑑賞出来るようにあまり仰々しい防犯装置は控えているところが多いですが、そのような場所が窃盗団などに狙われることが多いように思えます。
特に開館している時は警備員などが常駐して監視してますが、夜間など閉館している時も開館している時以上に防犯装置でしっかりガードする必要があるのではないかと思います。

また、新聞記事には「ケースに鍵はないものの特殊な器具がないと開けられないという。」と掲載されていますが、これは美術館側の防犯意識が窃盗者より低かったのではないかと思います。

防犯を行う上で重要なのは「多重警戒・多重威嚇」が必要です。もし今回のように窃盗事件があったとしても、その美術品を持ち出すことが出来ないような対策をもう少し考えていたならば、防止できたかも知れません。

このような窃盗事件が発生した場合にはいつも「もう少し防犯対策をしておけばよかった。」と思われますが、盗難に遭ってからでは遅いのです。窃盗事件に遭う前にもう一度考えて対策すべきだと思います。
以上、今回の新聞記事をみての感想です。

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