防犯ブログ

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2006年01月31日 温泉施設・ゴルフ場などの貴重品ボックスの暗証番号に注意

 温泉施設で貴重品ボックスからキャッシュカード盗難。現金145万円引き出される。

東京都小平市の日帰り温泉施設で今月中旬、利用客が貴重品ボックスからキャッシュカードなどを盗まれていたことが、30日までに警視庁小平署の調べで分かりました。

 温泉施設によると、貴重品ボックスは暗証番号で鍵を開閉するタイプで、カードなどが盗まれた当日の防犯ビデオには、近くで不審な動きをする2人組の男が写っていたということです。

 調べでは、今月14日、財布を貴重品ボックスに入れていた客の男性が、キャッシュカード1枚とクレジットカード2枚を盗まれ、28日になって盗難に気付き、同署に届けました。男性は「145万円を引き出された」と話しているということです。

 詳細の手口はあきらかになっていませんが、「貴重品ボックスの暗証番号」と、「キャッシュカードの暗証番号」を同じにしている人は多く、犯人が貴重品ボックスの暗証番号を何らかの手口で入手し、ボックスを開けてカードを入手するか、データをスキミングして、最寄りのコンビニなどで現金を引き出すといった手口での犯罪が発生していますので、注意が必要です。 
スキミングの場合は、カードそのものは手元にあり、本人が盗難と気づかないことも多いため、発見が遅れてしまう・・という面もあり、特に注意が必要です。

ゴルフ場や温泉、フィットネスクラブ、エステなど、
・一定時間 本人が戻ってこない。
・財布など貴重品を体から離す。
といった場所の犯罪が増えています。

過去に下記のような犯罪がありましたのでご紹介します。

■ゴルフ場3カ所でロッカーの暗証番号入力装置の上部に隠す形でカード型の小型カメラを両面テープで張りつけ、利用者が暗証番号を入力する場面や液晶表示される暗証番号を撮影。利用者がゴルフをしている間にロッカーから財布などを抜き取り、現金自動受払機から合計約1500万円を引き出した疑い。
小型カメラは映像が電波で発信される仕組みで、ロッカーから10〜20メートルほどの場所で持ち歩いていたゴルフシューズ用バッグに入れた受信機で受信しビデオカメラに録画していた。客がロッカーに使った暗証番号がATMの暗証番号と同じことが多いことを悪用していた。

■ゴルフ場などでキャッシュカードの磁気データを特殊機器で読み取る「スキミング」という 手法で個人情報を写し取り、偽造カードでATM(現金自動受払機)から多額の現金を 引き出していた中国人を含む9人の窃盗団。男性がキャッシュカード使用の際と同じ暗証番号を押してロッカーを 開閉する様子を、あらかじめ設置した小型ビデオカメラなどで確認。盗んだカードの磁気データを 特殊な機械を使って別のカードに短時間で移し変えてから、ロッカーにカードを戻したとみられる。

利用者側の対策として、
1.貴重品ボックスやロッカーの暗証番号を、キャッシュカードの番号と同じにしない。
2.キャッシュカードの暗唱番号は生年月日、住所などから推測できる番号にしない。
3.身体認証"(バイオメトリクス認証)機能を搭載したセキュリティ対策の高い銀行のキャッシュカードを 利用する。
4.財布を一定時間体から離す施設には、最低限の現金のみを持参する。

施設側の対策として、
1.貴重品ボックスは常に施設側の人間の目が届く場所に設置する。
2.監視カメラで不審な動きの人間がいないか確認する体制を作る。(カメラ設置は抑止力にもなるため、角度なども注意して設置することが必要)
3.貴重品ボックスは、静脈など身体認証"(バイオメトリクス認証)機能を搭載したセキュリティ対策の高いものを設置する。
4.施設内従業員の防犯意識を高める教育を行う。

といったことが必要です。

ゴルフ場や温泉、フィットネスクラブ、エステなどは、心と体を解き放すリフレッシュの場所です。
「盗難」の心配をしているようでは逆にストレスが増えてしまうということになってしまいます。
「盗難」などといったことの心配を利用者がしなくてもいいよう、施設側の対策強化を望みます。

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