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2022年06月24日 泥棒がSNSで在宅確認? SNS投稿時の個人情報公開には注意

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ボクシングの井上尚弥選手(29)が世界3団体統一戦を制した7日、神奈川県座間市内の井上選手宅が空き巣狙いの被害に遭っていたことが8日、分かった。
ブランド品のかばんなどが盗まれたといい、座間署が窃盗事件として捜査している。

署によると、7日午後4時半ごろ、井上選手が住む同市内の一戸建て住宅で侵入を知らせる警報が作動したと、契約する警備会社から110番通報があった。
同署員が駆け付けたところ、玄関をこじ開けた痕跡があり、室内にあった高級カバンや貴金属など十数点がなくなっていた。

当時、井上選手が3団体王座統一戦に出場するため、同居する家族は留守だった。
同署は、統一戦で留守になる時間帯を見計らって実行した空き巣狙いの窃盗事件とみて調べている。

<6/8(水) 20:11配信 カナロコ by 神奈川新聞より>


海外でも有名サッカー選手の家が試合中に泥棒に入られることがあります。
家族が応援に駆け付けることも多いでしょうから、その間は家が無人になり、泥棒にとっては入りやすい環境になるのでしょう。

また、有名人ということで大金や貴金属類、ブランド品などが手に入る可能性が高いと考えて狙われるケースもあるかもしれません。
井上選手も含めて有名人の盗難事件は特別だと思う人が多いかもしれませんが、一般の人でも狙われる可能性はあると思います。


「今、家族で◯◯◯に旅行中でーす!」と、FacebookやInstagramに写真付きで投稿したとします。
つまり、自宅には誰も人が居ないことを発表しているとも言えます。
友人や親類に留守番をお願いしたり、親と同居するなどしていれば誰かが家に居て安心ですが、常に有人の状態を維持することは難しいでしょう。


また、「××日に戻りまーす!」と投稿すれば、その日までは誰も帰って来ないことが分かります。
もし、泥棒が事前に下見を行い、ターゲットが無人になる日や時間帯を狙っていたら、旅行中のその期間は絶好の「侵入日和(そんな言葉はありませんが)」となってしまいます。
事前に下見をしていなくても、不在情報を知ってから、そこをターゲットに選ぶ場合もあるでしょう。


ホームアローンと言う有名な映画がありますが、泥棒2人組が警察官を装い、事前に色々な家をまわって旅行で不在になることを確認し、その上で侵入を企てるというシーンがありました。
一人家に残された主人公(子供が)が泥棒を撃退するストーリーは痛快でしたが、あくまで映画の話ですし、もし泥棒が武器を持っていればもっと危険な目に遭っていたかもしれません。

今は警察官を装うなど手間やリスク(顔を見られる)を掛けて下見をせずとも、Googleマップなどで現場の情報がある程度分かりますし、SNSを見れば個人情報が分かる場合もあり、犯罪者にとっても便利な時代です。
SNSに投稿する場合は、誰かに悪用される危険性も考えて、個人情報は出来るだけ載せないように注意すべきでしょう。


◯ 外出や旅行時に、具体的な行先や日程は載せない(その期間中は無人だと思われます)

◯ 現在の情報は載せない(今、この瞬間は外に居るので、家の中には居ないと思われます)

◯ 家族全員が家に居ないことを想像させる表現は避ける(誰かに留守を頼んでいるかのような内容とし、家に人が居ることを匂わせた方が良いでしょう)


友人、知人、家族や恋人など自分が信用している人だけが見られる閉ざされた空間なら良いのですが、SNSや公開方法などによっては世界中の多くの人へ個人情報を発信しているとも考えられます。
犯罪者に悪用させることがないように、内容は充分に考えた上で載せるように心掛けましょう。

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