防犯ブログ

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2008年11月12日 「金目のものがなかったので腹いせに火をつけた」事務所荒らし183件の窃盗犯/高知

高知県内で合計183件の事務所荒らしを繰り返していた男(39歳)。

警察での調べで昨年10月末に高知市内のリサイクルショップであった火災についても放火を自供しました。
男は「金目のものがなかったので腹いせに火をつけた」と容疑を認めています。
 
調べでは、昨年10月30日午前5時半ごろ、同市横内のリサイクルショップ「クリーン・バック・システム」に侵入。キャッシュカード1枚を盗んだ上、持っていたライターで火をつけ、壁など約27平方メートルを焼いた疑い。他に2件の放火も自供しているということです。
 06年2月から同市やいの町の事務所や店舗に侵入し、現金計約900万円と腕時計など計1235点(約720万円相当)を盗んだとして今月7日までに、窃盗などの疑いで高知地検に送検しています。
(11月11日毎日新聞より抜粋)

盗られる物がないからうちには泥棒は入らない」
「現金を置いてないないから安心」

といったことをおっしゃる方もまだまだいらっしゃいますが、今回の泥棒のように、「金目のものがないから腹いせに火をつけた」といった最悪の事態になることもあるので、けっして安心ではないということをぜひ知っていただきたいと思います。
そもそも金目の物があるかどうか建物の外ではわかりませんから、本当に置いてなかっても泥棒が「ここにはある」と考えると対象になってしまうのです。

それに泥棒にとって最も重視しているのが「容易に侵入でき、逃げられる」ということ。「人目に付かず侵入できる」「短時間で侵入できる」といったことの方が大切なのです。

事務所への侵入窃盗認知件数は平成20年上半期で10524件。
今回のように放火は35件、侵入強盗は20件、殺人は13件発生しています。
放火だけでなく「腹いせに」されることは、什器備品の破壊。椅子やテーブルを傷つけたり、ケチャップなどで汚したり、パソコンを壊したり。パソコンは盗まれる対象でもあり、いずれにしても明日からの仕事に支障が発生します。
ある泥棒は、電気ポットの中におしっこしたという話を聞いたこともあります。気持ち悪いですよね。

事務所への侵入は、表出入り口が3989件、窓が3838件となっています。
手口としても、「ガラス破り」が5135件、「施錠せず」が1812件。
窓や扉のガラスが破られて、窓や玄関・非常口以外の扉の施錠していないところからの侵入が多い
ということなのです。

「事務所荒らし」に対する防犯 対策としては、
●窓・扉に開閉検知用センサー(マグネットセンサー)を設置し、こじ開けられたらその場でベル・サイレン・フラッシュなど音と光で威嚇撃退する。自主機械警備システムNEXT
●敷地がある単独ビルの場合には敷地に入った時点で外周警備にて侵入者を検知し音声などで威嚇・警告を行う。建物に近づけさせない。
●事務所には電気錠を設置し、カード又は暗証番号などで入室する。退職者が発生した場合にはすぐに変更する。
●金庫を過信しない。金庫は防火金庫であり、防犯面では弱いことを認識する。
防犯 カメラを建物玄関、通用口などに設置し、自動録画する。
といったことが大切です。

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