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2006年08月07日 「収れん火災」にご注意

<収れん火災>ってご存知ですか?
「お守りの吸盤がレンズの作用?で軽自動車全焼」(ブログ7月13日)
にてご紹介していますが、太陽光が身近な日用品などに反射・屈折し発火することによる火災のことを「収れん火災」というようです。

猛暑の夏本番に向けて、各地域にて被害が発生していますので、ご注意下さい。

●福岡県ではこの夏、車のフロントガラスに付けたお守りをつるす吸盤が原因とされる火災があった。

●東京都内でも昨年、8件の収れん火災が起きている。
・ステンレス製ボウル4件。ステンレス製ボウルによる火災のうち昨年11月8日昼、豊島区の住宅で発生したケースでは2階ベランダと隣家の雨どいなど17平方メートルを焼いた。ベランダに干した風呂敷がボウルに落ち、太陽光がボウル内側で焦点を結んで燃え上がったとみられる。
・凹面鏡3件
・ガラス玉1件。
発生時間帯は午前11時半〜午後3時ごろと、日差しの強い日中に集中していた。
過去にはペットボトルや、プラスチック製の鉄アレイ型容器に水を入れる「ウオーターアレイ」が原因となったケースもある。表面が滑らかで光沢があるものが、発火源になりやすい。

東京都消防庁が95年に実施した実験では、ボウルに置いた衣類から3秒で煙が出始め、約5分後に出火。凹面鏡では、約30センチ先のカーテンから1分後に煙が上がったということで、ほんの短時間で火の気のないところから出火するため、注意が必要です。

「収れん火災対策として」
1)球状や凹凸面状の物は、室内でも太陽光の当たる場所には置かない。
2)注意すべきもの/ペットボトル・ウオーターアレイ・ステンレス製ボール・凹面鏡・ガラス玉・メガネ・虫メガネ・金魚ばち・ガラスの花瓶など
3)猛暑になる夏はもちろんのこと日差しが強いなど条件さえあれば11月でも火災発生しているので注意が必要。
4)車のシートが黒っぽい場合には燃え出す可能性が高くなり、特に注意が必要。
日頃から車内にペットボトルなどのレンズ作用があるものを放置しない。燃えやすいものを置かないことが大切。

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