防犯ブログ

  • 犯罪情勢
2005年12月26日 刑法犯認知件数は3年連続減。「体感治安」はまだまだ厳しい情勢

今年1−11月に全国の警察が認知した刑法犯は、昨年同期より26万件(11%)少ない計210万3648件で、通年でも昨年の256万件を下回り、3年連続で減少する見込みであることが22日、警察庁がまとめた犯罪情勢で分かりました。

 しかし11月に広島市で、12月に入り栃木県今市市や京都府宇治市で女児殺害事件が相次ぎ続発し、社会全体が非常に不安に感じています。警察庁は「数字の上では治安は回復しているが(安全・安心を実感できる)体感治安はまだまだ厳しい情勢」としています。

検挙率は28・9%で前年同期比2・5ポイント上昇
●昨年減少に転じた「凶悪犯」(殺人、強盗、放火、強姦(ごうかん))は、前年同期比12・2%減の約1万件。

●罪種別では、窃盗犯が12.6%減、
●殺人などの凶悪犯が12.2%減
●「振り込め詐欺」などの知能犯が9万38件と240件増加

●刑法犯のうち、凶悪犯に略取誘拐などを加えた「重要犯罪」は昨年、9年ぶりに減少に転じ、今年はすべての罪種で減り、前年同期比8・5%減の1万8900件。特に強盗は同18・1%減の5500件。

刑法犯の認知件数は3年連続減少。検挙率は一時期20%を切っていたのが28.9%にまで回復。
それなのに「日本はどんどん危険な国になっている」と感じられるのはなぜでしょうか?

幼児や子供を狙った誘拐・殺傷事件、お年寄りを狙ったリフォーム詐欺や振り込め詐欺など、「弱者を狙った犯罪」が非常に印象に残る1年でした。
この年末には我が子を生きたままダムに捨てるという事件もありましたが、子供が両親を殺す、親が子供を殺すという痛ましい事件も後を絶ちません。

防犯に携わる人間として、どうしたら犯罪が少なくなるのか、どうしたら子供やお年寄りといった弱者が安心して生活できるのか、来年度に少しでも良くなるように努力していかねばならないと思います。

「花は心のセキュリティ」
ある人が昔言った言葉です。
「心のセキュリティ」を真剣に考えていきたいと思います。

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