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2019年11月01日 発令前の人事異動書類 消防長室に侵入・撮影・SNSで拡散

夜勤中、上司の執務室に入り、人事異動の内容を記した書類を盗み見した3人の消防署員。その後、情報をSNSで拡散していました。

伊賀市消防本部の担当者:
「申し訳ございませんでした」

9日午後会見を開いた伊賀市消防本部。その理由は...。


消防本部の担当者:
「人事異動案といたしまして作成した資料が、SNSのLINEにより拡散されたものです」

(リポート)
「夜勤の休憩中だった職員3人は、当時施錠されていなかったこちらの消防長室に侵入し、人事異動の内容が記された書類を盗み見たということです」

伊賀市消防本部によりますと、今年3月15日、45歳の男性署員は夜勤の休憩中に施錠されていなかった消防長室に侵入。机の上に置かれていた4月1日に発令される人事異動を記した書類をスマートフォンで撮影しました。

その2日後、45歳の署員から書類があることを聞いた23歳と25歳の2人の男性署員も同様に侵入し撮影。3人のうち25歳の署員がSNSで撮影した書類を別の署員に送るなど、9人に対して拡散したといいます。

消防本部の担当者:
「二度とこのような不祥事を起こさないように、再発防止に徹底して取り組んでまいりたいと考えております」

人事情報の外部への流出はなかったということですが、伊賀市消防本部は9日付で、45歳の署員を1ヶ月、10分の1の減給、他の2人の署員を戒告の懲戒処分としています。
<10/9(水) 18:37配信東海テレビより>


社内の重要書類を見てしまい、その話を社内の一部でするというのはどこの会社でもありそうな話です。
ただ、その重要書類を上司の部屋に侵入して撮影し、SNSで拡散するというのはよくある話ではありません。

また、SNSでの拡散さえなければ単なる社内の不祥事ということで外部の人が知ることはありませんでした。

SNSでの情報拡散というのは良い面ではお金を掛けずに世界中に広告・宣伝・広報活動を行うことができますが、悪い面では知る必要がない人に情報を流すということがあります。
また、それは誰が知っているか分からない、不特定多数の全世界の人が対象であり、情報を制御・管理・統制は難しいということです。

SNSの利用は、効果と影響も考えた上で慎重に行う必要があるでしょう。

そして一度拡散した情報を削除することは不可能ということです。

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