防犯ブログ

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2012年05月21日 帰宅したらビックリ! 泥棒が家で鶏を料理中

17日午後0時半ごろ、富山北署に富山市内に住む男性会社員(46)らが男を連れて訪れ、「帰宅したら知らない男が台所で鶏肉を料理していた」と話し、男を署員に引き渡しました。
同署は同市水橋辻ケ堂、無職の男(47)を住居侵入容疑で現行犯逮捕しました。

逮捕容疑は同日午前11時ごろ、男性宅の1階台所に侵入した、とされます。
同署によると、男は別の民家に窃盗に入り、冷蔵庫から手のひら大の鶏肉を盗み、すぐに逃走。
さらに、近くの男性宅に窃盗目的で忍び込み、ついでに盗んできた鶏肉を台所にあったフライパンで焼いていたという。

同署員が男性宅を調べたところ、調理途中の鶏肉がフライパンの上にあったという。

同署は男の自宅がガスなどを止められ調理ができなかった可能性もあるとみて、動機などを詳しく調べています。
<毎日新聞 5月18日(金)16時41分配信より>

被害者の男性はさぞかしビックリしたことでしょう。
家に帰ったら、見知らぬ男が台所で料理をしているのですから。
一瞬、帰ってくる家を間違えたのかと思ったかもしれませんね。

別の民家に侵入し、冷蔵庫から鶏肉を盗み、逃走。
その後、近くの男性宅に窃盗目的で忍び込み、そこで何か金品を盗んだかは不明ですが、台所を拝借して鶏肉を調理していたところを男性に見つかったという流れです。
調理せずにすぐに逃げ出せば、こんなに早く捕まることはなかったでしょう。
よほどお腹がすいていたのかもしれません。

結果と、そこに至るまでの過程だけを見れば、まぬけな泥棒小話として済みます。
しかし、仮に2件目に侵入した先が女性の1人暮らしで、帰宅した犯人と出くわしていたらと考えると、一転して恐ろしい話になります。

台所で調理していたいうことですから、包丁などの刃物が近くにあったことは間違いありません。
顔を見られたと逆上して襲ってきたら、通報されないように脅してきたら、人と場所が変わると結果も変わっていた可能性があります。

犯罪者は自分より弱い者をターゲットに選びます。
すり、ひったくり、侵入窃盗、詐欺、暴行、誘拐など、相手がもし反撃したときでも勝てる相手に対して仕掛けてきます。
腕に自信のある者なら別ですが、筋肉隆々のこわそうなおじさんに対して、すりやひったくりを挑もうとは犯罪者も思わないでしょう。
より確実に、より安全に犯行を行うことを目指すはずです。

その時にまず狙われるのが子供、女性、お年寄りです。
その中でも、子供一人で長時間の留守番、若い女性が暗い夜道の一人歩き、お年寄りが銀行で大金を引き出した直後など、さらに狙われやすい環境、時間帯、条件というものが存在します。

対策としては、これらの条件からできるだけ外れるように日頃から意識して行動することで避けられることもあります。
また、防犯システムや防犯カメラなど、その対策の助けとなる機器を設置することも効果的です。
人1人の力には限界があります。
それを機械が助けてくれます。
人の目だと監視し続けることは限界がありますが、防犯カメラだと24時間録画することも可能です。

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