防犯ブログ

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2006年05月22日 一人暮らしの女性狙い強盗。奪ったカードを返送、なめた切手からDNA鑑定

1月30日午前5時頃、東京都渋谷区のマンション1階の自営業の女性(36歳)宅に男が侵入。
寝ていた女性の両手足を粘着テープで縛り、カッターナイフのようなものを見せて「金を出せ」と脅迫。
現金21万円とキャッシュカード1枚を奪った上、近くの銀行のATM2箇所で合計98万円を引き出し。
奪ったキャッシュカードで現金を引き落とす際には、指紋を残さないように指先にばんそうこうを巻くなど細心の注意を払っての犯行でした。

ここまでは、普通の強盗犯の行動ですが、この強盗ちょっとおかしな行動をしています。
犯行時ATMが開く午前9時までは女性宅にとどまり、手足を縛ったままの女性に声をかけ、「凝っているな」と肩をマッサージ。(女性の気持ちを和らげるためにやったと供述)

女性が「キャッシュカードは再発行するのが大変なので返してほしい」と懇願すると翌日カードが郵送されてきました。

この郵送時の切手の裏から検出されたDNAが決めてになって5月12日逮捕にいたりました。

今回の逮捕の決め手になったDNA鑑定ですが、鑑定数は02年は年間782件だったのが、今年は上半期だけで2356件と毎年急増しています。
1992年より犯罪捜査で本格的に運用開始、03年に微量で古い遺留資料でも鑑定できる「高性能解析装置」を全国に配備したとのことで、なんかドラマの世界のようですが、科学によって防犯の世界も大きく変わって来ているのが感じられます。

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