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2020年09月25日 深夜に上司宅へ侵入 ガソリンまいて殺そうとした男逮捕

甲府市の知人宅にガソリンをまいて放火しようとしたとして山梨県笛吹市職員が逮捕された事件で、甲府地検は18日、同市春日居町鎮目、市観光商工課主査の男(32)を殺人予備罪や現住建造物等放火予備罪、窃盗罪などで甲府地裁に起訴した。

起訴状によると、容疑者は先月26日から27日にかけて市役所の倉庫からガソリン8・6リットルを盗み、同28日午前1時15~20分頃、知人男性が住む甲府市の木造2階建て住宅に、火を付けて男性を殺害する目的で侵入し、1階勝手口ドアの網戸に穴をあけ、台所の床にガソリン1・6リットルをまいたとされる。

捜査関係者によると、男性は容疑者の上司。ガソリンをまいているところを上司に見つかり逃走したが、28日に現住建造物等放火未遂と住居侵入の疑いで逮捕された。
起訴段階で殺人予備罪を適用したことについて、甲府地検の石塚隆雄・次席検事は「状況や供述などを全体的に考慮し、殺人の目的が判明したため」と説明した。

笛吹市の担当者は「起訴状を確認した上で、説明する場を設けたい」としている。
<9/19(土) 13:43配信 読売新聞オンライン>


侵入してガソリンをまき殺そうとする犯行は、昨年発生した京都アニメーションの放火殺人事件を思わせる手口です。
深夜の犯行ということから、その犯行手口を模倣しながらさらに改良し、相手をより確実に殺そうとする思惑が感じられます。

今回はガソリンをまいているところを上司に見つかり犯行は成功しませんでしたが、もし家族全員が寝静まり犯行に気づかなければ放火殺人事件に発展していた可能性は非常に高い恐ろしい事件です。

家族もろとも殺そうと考えるほどの恨みとは、一体どのようなものだったのか興味がありますが、そこまでの犯罪を犯すぐらいなら、仕事を辞めてしまえば解決するように思いますが、本人にしてみれば冷静な判断ができないほど追い込まれていたのかもしれません。

いずれにせよ、自宅への侵入は泥棒に限らないということです。
もしかすると、些細なことから恨みを買ってしまい、思わぬ犯罪に巻き込まれる可能性を考えると、最も安心が求められる自宅は、侵入者を防ぐ対策が万全でなければなりません。
また、自宅にこそ侵入者対策をすべきと言えるかもしれません。

日本においては、事務所や店舗などの防犯対策に比べて、自宅の防犯、ホームセキュリティの普及は低いのが現状です。
ただ、最も大事でお金にかえることが出来ない自身や家族の生命のことを考えると、自宅の防犯、ホームセキュリティこそが重要な気がします。

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