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2006年01月18日 最近の電話回線事情について

最近、NTT・KDDI・日本テレコム・USEN・各電力会社などが次世代の通信手段として、FTTH(光ファイバーによる家庭向けのデータ通信サービス)の導入を盛んに行い、通信方法も多種多様なサービスを展開していますが、侵入警報装置の販売を行っている会社からすると問題解決しなくてはならない課題が多くあります。

現在、侵入警戒システムで多く採用されているシステムとして、異常発生時に電話回線を利用して携帯電話や知人宅に電話通報を行う、「電話自動通報システム」があります。

ここで問題になるのが、電話回線がNTTアナログ回線(通常の一般回線)からFTTHの光電話サービスに変更になった場合に次の問題解決が必要になります。

1.殆どの「電話自動通報システム」に使用する機器はNTTアナログ回線での認可を取得している機器になり、新サービスでの接続認定を取得していない状況です。(1月18日現在)

普通の電話機も同じではないのか?とご質問される方もいると思いますが、電話機と「電話自動通報システム」装置を比べると、「電話自動通報システム」装置は電話回線にシビアな点があり、電話機は可能でも「電話自動通報システム」装置では不可能な場合があります。(これはADSLの場合でも可能性あり)
この理由により使用が可能か不可能かのチェック(送信テスト)を行う必要があります。
チェックで不可能であった場合はNTTアナログ回線に戻して頂く必要が発生してきます。

2.仮に1の問題をクリアしてもFTTHは光ファイバーで電話局又は制御局と通信しているので、一般電話回線のようにケーブルに電源が一緒に乗っている(供給)訳ではありません。

ですので、電話機を接続する側に必要な機器にも電源が必要になります。(もっと詳しい理由がありますが、今回は省きます。)ここで停電が発生した場合に、侵入警報信号が入り「電話自動通報システム」装置が通報動作を行っても肝心の通信回線がダウンしてしまうので通報することが出来ません。これが問題になります。
対策としては、停電の場合でも必要な機器に電源供給出来る環境を作る必要があります。

以上の通り、世の中は日々進化を続けています。新しい方式が出てくるたびに対策方法は増えてきます。お客様の安心・安全を守るセキュリティシステムなので、通報がされなかったなどの不具合が発生しないように考える必要があります。

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