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2007年07月09日 「ガスパン遊び」流行!?

仙台市宮城野区のマンションで先月26日起きた爆発事故で、重軽傷を負った中学生たちが調べに対し、
「制汗スプレーなどのガスを吸い、喫煙のためライターを点火した際に爆発した」と話していることが分かりました。

仙台東署は「ガスパン遊び」で充満したガスに引火したとみて事情聴取を続ける一方、乱用の危険性などを訴える研修会を4日開きました。
同事故では、同市立中3年生男女計6人が重軽傷を負いました。激発物破裂容疑での書類送検を視野に引続き事情を聴いています。

「ガスパン」は、シンナーを吸う行為が「アンパン」と呼ばれたことから「アン」を「パン」に置き換えた俗称のようです。
酸欠による死亡の恐れもあるようですが、ガス吸引は法の規制対象外で、子供でも簡単に購入でき、96年には全国で16人がガスパン行為で死亡しています。

同署が開いた研修会には、少年補導員の女性ら約60人が出席しました。
街頭活動や関係機関との連携強化の重要性を確認。出席者は研修会後、ガスを販売する商店を訪れ、大量に買おうとする子供には目的を聞いたり、店員の目に付きやすいレジ付近に陳列するなどの協力を要請しました。

「ガスパン遊び」毒物や劇物取締法の取り締まり強化に伴い、シンナー吸引が下火となった1990年代から、10代の若年層を中心に行われるようになったようです。

制汗スプレーなど購入するのは簡単で、取り締まりは難しそうです。ガスの吸引自体が法律で禁じられていないわけですから、購入するのを防ぐことは不可能に近いでしょう。
購入できなければ盗もうとする者も出てくるかもしれません。
将来的には麻薬常習者に移行しかねないとして、補導や社会的な啓蒙活動が行われているようですが、今回の爆発事件ではじめて知った人も多いのではないでしょうか。

ちょっとした遊び心で手を出そうとする若者に対し、ガス吸引の危険性を知らせるような活動を地道に行うしかないでしょうか。

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