防犯ブログ

  • 侵入手口
2008年03月24日 福島第一原発内事務所でパソコン盗難?

東京電力は21日、福島第一原発内にある協力企業の事務所で、同原発に関する情報が入ったノートパソコン1台を紛失したと発表しました。
幸いにも核物質防護に関する機密情報や顧客情報は含まれていないとのことですが、
もし万が一犯人証拠隠滅のために放火したり、爆破したり・・
といった破壊行為をしたらどんな惨事になっていたかと思うとぞっとします。

協力企業は盗まれた可能性があるとして、福島県警富岡署に盗難届を出しました。
 東電によると、19日午後1時半ごろから4時40分ごろまでの間、
同事務所の机上に置いてあったノートパソコン4台のうち1台がなくなっっていました。

パソコンには、同原発2、5号機の建屋内の配管を補強する留め金の写真や、
耐震補強工事の作業工程表2枚などのデータが入っていたということです。

問題なのは、「事務所には鍵を掛けていなかった」ということです。
侵入されたらどれだけ大惨事に繋がるか、パソコンを盗まれるとどれだけ大変なことになるか・・といった意識がなさ過ぎると感じます。

テロ対策、泥棒対策・・・しずれを目的にしても、施設の中、建物内に入られる前に不審者を検知し、威嚇撃退することが最も重要です。
そのためには、
1)屋外警備(外周警備)で敷地内に入った時点で警告。
2)侵入者を侵入検知センサーが検知すると防犯カメラで異常発生を画像で確認する。その場の守衛室(警備室)+管理者の携帯電話で動画確認。又、映像は自動録画でき、後で確認も可能。
3)建物内には入退出管理システムで、入室できる人間を限定し、いつ誰が入退室したかを記録する。
4)パソコン持ち出し防止システム。持ち出そうとすると離れた場所に自動通報。
といった防犯システムを連動させ、総合的に守ることが重要です。

防犯対策が絶対に必要と思われる原子力発電所。
その防犯対策を徹底して初めて国民は安心してその近くに住むことができます。
そうした社会的な施設であることを施設管理者はもちろんのこと、その施設で働く人々は充分に認識する必要があります。

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