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2017年04月21日 中国 公衆トイレの紙盗難対策で顔認証システム導入

中国で長年にわたって問題視されていた公衆トイレにおけるトイレットペーパーの盗難対策として、顔認証システムを導入したと『AFP通信』が伝えた。ネットでは、斜め上すぎるその対策にツッコミの嵐となっています。

記事によると、設置されたのは北京の観光名所「天壇(てんだん)」の公衆トイレ。
首都北京の公園当局は、トイレットペーパー泥棒の一掃を目的に、公衆トイレに「顔認証を取り入れた紙の配布システム」を導入したというのです。

顔認証システムの仕組みはこうです。まず、「ようこそ!認証可能な場所にお立ち下さい」という自動音声がアナウンスされます。その後、トイレの利用者は、指定場所に立ち画面に映る顔をみつめて始めて、60cmのトイレットペーパーが配布されるという。再度、紙をもらうには、9分のインターバルが必要で、それ以前に紙を要求すると「後ほどまたご利用下さい」と拒否される仕組みです。

この中国のとんでもない対策にTwitterでは、
「その金でトイレットペーパー買ったら?w」
「たったの60cmじゃ大の時はまた9分も待つの!?」
「導入費用とか考えると、凄い話だな」
「日本とは別な方向にハイテク化が進んでるな、中国のトイレは」
と思い思いのツッコミが相次いでいます。

さらに、
「さすが『社会主義』国、やることが露骨にディストピアだ」
「トイレットペーパーディスペンサーのディストピア感」
「一見個人のモラルの問題に見えるけど、考えれば国全体を現しているよねw」(原文ママ)
と、国家による管理社会を物語る事例だという声もありました。

前述の記事によると、これまで当局は3年にわたって「指紋やレーザーのセンサーを使った盗難防止策」を講じてきましたが、結果が芳しくなかったのか、今回は"本気"を出してきたようです。だが、中国版Twitter「Weibo」では効果を疑問視する声が上がり冷ややかだという。

しかしながら、日本においてもこの問題は例外ではありません。コンビニやスーパーなどでのトイレットペーパーの盗難に頭を悩まされているという声は多い。

日本では張り紙などによる注意喚起といった人の善意やモラルに訴えかけるアナログな手法が目立ちますが、中国では一線を越えて採算度外視でのテクノロジーによる管理に踏み切りました。その潔さに多くのユーザーがもはや驚愕するしかなかったようです。
<R25 3/25(土) 7:09配信より>

トイレットペーパーの紙の盗難防止対策のために顔認証システムを導入するというのは、お金の面だけで言えば本末転倒のような気がするのですが、他の利用者の不便さ等を考えると何か対策をしなければならないとなったのかもしれません。

日本でもコンビニや公共施設の利用の際、利用者のマナーが悪化しているという報道を目にすることがありますが、国民性や教育のレベル、質が影響しているように思います。

今後は日本においても外国人観光客のさらなる増加だけでなく、高齢化に伴う人口減少などで外国人の人口が増えることも考えられます。
その際、日本と外国との生活環境や習慣、宗教観等色々な問題が出てくることが想定されます。
防犯対策も含めて国際的な視点も今後は求められる時代が来るかもしれません。

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