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2018年01月05日 キャッシュレス社会 男性は賛成、女性は反対意見が多い

電子マネーや仮想通貨など現金を使わずに支払いができる「キャッシュレス決済」。
博報堂の行った「お金に関する生活者意識調査」によれば、こうした「キャッシュレス社会」に賛成する人は48.6%、反対する人は51.4%。性別では男性が賛成、女性は反対意見が多数となった。

キャッシュレス社会に「なった方がよい」と考えている人が最も多かったのは60代男性(59.3%)で、50代男性(59.0%)、40代男性(58.6%)と続く。一方、「ならない方がよい」と考えている人が最も多かったのは30代女性(64.6%)で、次いで40代女性(63.3%)、20代女性(63.2%)だった。全年代を合わせた場合でも、男性は「キャッシュレス社会になった方がよい」と考える人が58.7%であるのに対し、女性は38.5%にとどまるなど男女で賛否が分かれる結果となった。

賛成意見として最も多かったのは「現金を持たなくてよいから」(14.7%)。2位は「利便性が高いから」(10.7%)、3位「お得だから」(6.9%)だった。1位は男女でほとんど差がなかったが(0.6ポイント)、2位は男性が多く(3.5ポイント)、3位は女性が多い(3.2ポイント)など、こちらでも男女で差が見られた。

一方、反対意見の1位は「浪費しそうだから」(10.9%/男女差5.4ポイント)、2位は「お金の感覚がマヒしそうだから」(10.1%/男女差8.4ポイント)、3位が「お金のありがたみがなくなりそうだから」(7.9%/男女差3.9ポイント)。いずれも女性が男性を上回る結果となった。男性が女性を上回った反対意見には、「現金は必要だから」「犯罪が多発しそうだから」などがある。

博報堂は「男性は利便性の高さを支持する意見と犯罪を危惧する意見が、女性は、お得感や管理のしやすさを支持する意見と、金銭感覚の揺らぎを危惧する意見が多い傾向がみられた」としている。

調査期間は2017年11月16日~20日。全国の20~69歳の男女3600人を対象にインターネット調査を実施した。
<12/15(金) 14:06配信 ITmedia NEWSより>


キャッシュレス社会という言葉は日本ではまだなじみが薄いと思います。
基本的に物の売買は現金が中心です。
コンビニや自動販売機など徐々にですが、スマホやカードでの決済も増えていますが、現金との比率が逆転するのは先のような気がします。

しかし、スウェーデンではキャッシュレス社会がかなり進んでいるという記事が新聞の朝刊一面に掲載されていました。
その記事の中では、スウェーデンの国民に聞いたところ、この数ヶ月間、現金を見たことがないという人がいました。
タクシーの運転手さんが現金を使うのは外国人観光客ぐらいだと言っていたのにも驚きました。

もっと驚いたのがお店によっては「現金お断り」というところもあるようです。
日本でも古いところでは「カードお断り」ということもそれほど珍しくないように思いますが、まさか現金もお断りとは。

デビッドカードというカードを銀行口座を持っている7歳以上の国民のうち、97~98%が所持しているということです。
デビットカードとは、クレジットカードのように後日精算するのではなく、銀行口座から即時決済するカードのようです。
1万円使ったら、すぐに銀行口座から1万円がなくなる。
つまり銀行口座から現金を下ろして、そのお金を店で使うという流れをデビットカードが代わりにしてくれるようなものです。
手数料等が発生しないのであれば非常に便利な気がします。

スウェーデンの話に戻りますが、銀行強盗に入られても現金を置いていなかったのでほとんど被害はなかったという事件も発生したようです。
また、飲食店では現金のやり取りがありませんから衛生面でも安心ということです。

現金がなくなれば、ATMもなくなりますし、自動販売機、ガソリンスタンド、コインランドリーでの現金盗難被害も心配しなくてよくなります。
ひったくりや強盗事件も少なくなるでしょう。

これだけ聞いていればキャッシュレス社会のデメリットが全くないような気がしますが、高齢者が使いきれない、暗証番号を忘れてしまった、障害者や外国人が自国のカードでも対応できるのかなど色々な問題がありそうです。

それでもスウェーデンの普及率を見ていると日本も近い将来これに近い状況になることが予測されます。

防犯対策においても、これまで最重要であった現金を守るための対策からそれ以外の物を守る対策へとシフトしていく可能性もあります。

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