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2013年12月20日 寺社を守るためのワンポイントアドバイス

治安の悪化は寺院、神社も例外ではありません。特にここ数年急増しているのが仏像や神像が盗まれる被害です。盗まれるのは重要文化財だけと思われる かもしれませんが、被害の大半は文化財の指定を受けていません。盗みやすく、売りさばきやすいことが原因と思われます。無住寺が多く、ほぼ半数が盗難被害 に気づくまでに3日以上、約2ヶ月も経過していていたこいともあります。

盗品の情報は、通常警察から古美術業界に通知されます。寺社管理者がすぐに犯行に気づき、警察に仏像等の写真や寸法等詳細内容を届け出れば見つ かる可能性も高くなります。写真を撮っておくことも特定するのに効果があります。古美術商が盗品だと判らずに購入する例は多く、古くて状態が良ければ1体 5万~10万円程度で買い取られることが多いようです。古美術として海外に販売されることも多く、海外で価値が出る物も多いので、窃盗犯が後を絶ちませ ん。

実際に事件の報道で盗まれた重要文化財の写真が新聞掲載されたため売りさばくのをあきらめて離れた場所に放置されていたケースもあります。

窃盗犯は観光客、参拝者を装って、目星をつけてから窃盗に入ります。「下見」を十分に行うのです。下見時に犯人が見るのは、寺社の防犯意識が高 いかどうか、施錠方法(ロックが二重か・破壊しやすいか等)、侵入経路(扉・窓等)は人目につかないか、人通りは多いかなどです。ようするに侵入しやすい かどうかを見極めているのです。

窃盗犯は完全犯罪を狙って、絶対に捕まらない、確実に侵入することができるということを確信して犯行に及ぶのです。

そのため窃盗犯は「人目につく」ことを最も怒れています。その点、寺社は樹木に囲まれており、道路など外部からの見通しが悪いことが多いです。 人里離れた場所にあることも多いです。夜間暗がりがあり、隠れたり犯行を行うのに適しています。又、基本的に誰にでも解放されている場合が多いため、いつ でも下見や犯行を行うことができます。侵入者にとっては格好のターゲットとなっているのです。

侵入者は侵入に5分以上かかると7割が犯行をあきらめるというデータがあります。侵入者に対しては、建物内に侵入する前に侵入を検知したことを 知らしめ、あきやめさせることが最も大切である。時間稼ぎとして窓・扉や錠前の強化・追加も一定の効果があります。ようするに防犯意識が高いことを建物の 外で、できれば下見の時点で侵入者に知らしめることが重要なのです。

最もお勧めするのは、敷地外周警備システムの導入です。放火にしても、窃盗にしても不審者を大切な建物に近づけさせないことで防ぐことができま す。敷地への侵入をしようとした時点で赤外線センサーが検知し、音声でメッセージを流す、照明をつける、周囲の人に知らせる、ベルやサイレンで威嚇するな ど色々な方法がとれます。建物の構造やご要望、予算に応じてシステム設計できるのがセキュリティハウスの大きな特徴です。

ぜひ一度お近くのセキュリティハウスにご相談いただくことをお勧めいたします。

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